2010年の映画
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2010年の映画(2010ねんのえいが)では、2010年(平成22年)の映画分野の出来事(動向)について記述する。
目次
1 できごと
2 日本の映画興行
3 各国ランキング
3.1 日本興行収入ランキング
3.2 全世界興行収入ランキング
3.3 北米興行収入ランキング
4 日本公開作品
5 受賞
6 主な訃報
7 脚注
7.1 出典
8 関連項目
できごと
- 1月17日 - 第67回ゴールデングローブ賞が行われ、ドラマ部門で『アバター』が、ミュージカル・コメディ部門で『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』が作品賞を受賞。
- 1月29日 - アメリカの映画会社のミラマックスが閉鎖。
- 2月20日(現地時間) - 第60回ベルリン国際映画祭で若松孝二監督の『キャタピラー』に主演した寺島しのぶが最優秀女優賞を受賞、日本人の同賞受賞は、1975年に熊井啓監督の『サンダカン八番娼館 望郷』で、田中絹代が受賞して以来35年ぶり3人目。
- 3月7日 - 第82回アカデミー賞が行われ、『ハート・ロッカー』が作品賞を含む6部門を制する。
- 4月20日 - MGMの金銭問題により、『007』シリーズ第23作の製作が無期限延期となることが発表される。
- 5月12日-23日 - 第63回カンヌ国際映画祭が開催され、タイ映画の『ブンミおじさんの森』がパルム・ドールを受賞。
- 6月6日 - MTVムービー・アワード2010の結果が発表され、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』が作品賞を含む4部門を制する。
- 6月24日 - 第36回サターン賞が発表され、『アバター』が10部門を制する。
- 8月4日 - ミラマックスがディズニーからフィルムヤード・ホールディングスに約6億6000万ドルで売却され、製作・配給会社として存続。
- 8月31日 - 映像京都が解散。
- 9月6日(現地時間) - 第34回モントリオール世界映画祭で深津絵里が日本人としては1983年の田中裕子以来27年ぶりに最優秀女優賞を受賞。
- 9月11日(現地時間) - 第67回ヴェネツィア国際映画祭でソフィア・コッポラの『SOMEWHERE』が金獅子賞を受賞。
日本の映画興行
入場料金(大人)
- 1,800円 - 一般入場料金は19年間据え置かれている[1]。
- 1,800円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[2] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[3]
入場者数 1億7436万人[4]
興行収入 2207億3700万円[4]
配給会社 | 番組数 | 年間興行収入 | 前年対比 | 備考 |
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松竹 | 19 | 136億3414万円 | 086.7% | |
東宝 | 32 | 748億6912万円 | 114.3% | 東宝年間興行収入の新記録 |
東映 | 25 | 136億0332万円 | 075.7% |
- 出典:「2010年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」、『キネマ旬報』2011年(平成23年)2月下旬号、キネマ旬報社、2011年、 189頁。
各国ランキング
日本興行収入ランキング
「2010年日本週末興行成績1位の映画の一覧」も参照
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 興行収入 |
---|---|---|---|---|
1 | アバター | 20世紀フォックス | 156.0億円 | |
2 | アリス・イン・ワンダーランド | ディズニー | 118.0億円 | |
3 | トイ・ストーリー3 | ディズニー | 108.0億円 | |
4 | 借りぐらしのアリエッティ | 東宝 | 092.6億円 | |
5 | THE LAST MESSAGE 海猿 | 東宝 | 080.4億円 | |
6 | 踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ! | 東宝 | 073.1億円 | |
7 | カールじいさんの空飛ぶ家 | ディズニー | 050.0億円 | |
8 | ワンピース フィルム ストロングワールド | 東映 | 048.0億円 | |
9 | バイオハザードIV アフターライフ | ソニー | 047.0億円 | |
10 | 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク | 東宝 | 041.6億円 |
- 出典:2010年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
全世界興行収入ランキング
順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1 | トイ・ストーリー3 | ディズニー/ピクサー | $1,063,161,943 |
2 | アリス・イン・ワンダーランド | ディズニー | $1,024,299,722 |
3 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 | ワーナー・ブラザース | $948,342,749 |
4 | インセプション | ワーナー・ブラザース | $825,448,067 |
5 | シュレック フォーエバー | ドリームワークス・アニメーション | $749,952,787 |
6 | エクリプス/トワイライト・サーガ | サミット・エンターテインメント | $693,579,566 |
7 | アイアンマン2 | パラマウント映画 | $622,056,974 |
8 | 怪盗グルーの月泥棒 3D | ユニバーサル・ピクチャーズ | $527,778,113 |
9 | 塔の上のラプンツェル | ディズニー | $503,663,587 |
10 | ヒックとドラゴン | ドリームワークス・アニメーション | $494,878,759 |
- 出典:“2010 Worldwide Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月27日閲覧。
北米興行収入ランキング
順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1 | トイ・ストーリー3 | ディズニー/ピクサー | $415,004,880 |
2 | アリス・イン・ワンダーランド | ディズニー | $334,191,110 |
3 | アイアンマン2 | パラマウント映画 | $312,433,331 |
4 | エクリプス/トワイライト・サーガ | サミット・エンターテインメント | $300,531,751 |
5 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 | ワーナー・ブラザース | $295,983,305 |
6 | インセプション | ワーナー・ブラザース | $292,576,195 |
7 | 怪盗グルーの月泥棒 3D | ユニバーサル・ピクチャーズ | $251,513,985 |
8 | シュレック フォーエバー | ドリームワークス・アニメーション | $238,736,787 |
9 | ヒックとドラゴン | ドリームワークス・アニメーション | $217,581,231 |
10 | 塔の上のラプンツェル | ディズニー | $200,821,936 |
- 出典:“2010 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月27日閲覧。
日本公開作品
詳細は「2010年の日本公開映画」を参照
受賞
「Category:2010年の映画賞」も参照
第83回アカデミー賞
作品賞 - 『英国王のスピーチ』
監督賞 - トム・フーパー - 『英国王のスピーチ』
主演男優賞 - コリン・ファース - 『英国王のスピーチ』
主演女優賞 - ナタリー・ポートマン - 『ブラック・スワン』
助演男優賞 - クリスチャン・ベール - 『ザ・ファイター』
助演女優賞 - メリッサ・レオ - 『ザ・ファイター』
第68回ゴールデングローブ賞
作品賞 (ドラマ部門) - 『ソーシャル・ネットワーク』
主演女優賞 (ドラマ部門) - ナタリー・ポートマン - 『ブラック・スワン』
主演男優賞 (ドラマ部門) - コリン・ファース - 『英国王のスピーチ』
作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『キッズ・オールライト』
主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - アネット・ベニング - 『キッズ・オールライト』
主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ポール・ジアマッティ - 『バーニーズ・バージョン ローマと共に』
外国語映画賞 - 『未来を生きる君たちへ』
監督賞 - デヴィッド・フィンチャー - 『ソーシャル・ネットワーク』
第76回ニューヨーク映画批評家協会賞
- 作品賞 - 『ソーシャル・ネットワーク』
第67回ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞 - 『SOMEWHERE』- 銀獅子賞(監督賞): アレックス・デ・ラ・イグレシア(Balada triste de trompeta)
男優賞: ヴィンセント・ギャロ(『エッセンシャル・キリング』)
女優賞: アリアン・ラベド(Attenberg)
第63回カンヌ国際映画祭
パルム・ドール:『ブンミおじさんの森』
グランプリ: 『神々と男たち』
審査員賞: 『終わりなき叫び』
男優賞: ハビエル・バルデム(『BIUTIFUL ビューティフル』)、エリオ・ゲルマノ(La nostra vita)
女優賞: ジュリエット・ビノシュ(『トスカーナの贋作』)
監督賞: マチュー・アマルリック(『さすらいの女神たち』)
脚本賞: イ・チャンドン(『ポエトリー アグネスの詩』)
第60回ベルリン国際映画祭
金熊賞: 『蜂蜜』(セミフ・カプランオール監督)
銀熊賞(審査員グランプリ): Eu când vreau să fluier, fluier(フローリン・サーバン監督)
銀熊賞(監督賞): ロマン・ポランスキー(『ゴーストライター』)
銀熊賞(男優賞): グリゴリ・ドブルイギン、セルゲイ・プスケパリス(Как я провёл этим летом)
銀熊賞(女優賞): 寺島しのぶ(『キャタピラー』)
第34回日本アカデミー賞
- 最優秀作品賞 - 『告白』
- 最優秀監督賞 - 中島哲也(『告白』)
- 最優秀主演男優賞 - 妻夫木聡(『悪人』)
- 最優秀主演女優賞 - 深津絵里(『悪人』)
第53回ブルーリボン賞
- 作品賞 - 『告白』
- 主演男優賞 - 妻夫木聡(『悪人』)
- 主演女優賞 - 寺島しのぶ(『キャタピラー』)
- 監督賞 - 石井裕也(『川の底からこんにちは』)
第84回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『息もできない』
- 日本映画第1位 - 『悪人』
- 外国映画第1位 - 『息もできない』
第65回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『悪人』
主な訃報
日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 01日 | 成川哲夫 | 65 | 俳優 | |
05日 | トニ・テクチェアヌ | 37 | 俳優 | ||
08日 | 東恵美子 | 85 | 女優 | ||
11日 | エリック・ロメール | 89 | 映画監督 | ||
13日 | 田の中勇 | 77 | 俳優・声優 | ||
17日 | 郷里大輔 | 57 | 声優 | ||
22日 | ジーン・シモンズ | 80 | 女優 | ||
27日 | 夏夕介 | 59 | 俳優 | ||
2月 | 01日 | デイヴィッド・ブラウン | 93 | 映画プロデューサー | |
03日 | フランシス・リード | 95 | 女優 | ||
ジョルジュ・ウィルソン | 88 | 俳優 | |||
04日 | ピーター・マーテル | 72 | 俳優 | ||
05日 | 登川直樹 | 92 | 映画評論家 | ||
11日 | 井上梅次 | 86 | 映画監督 | ||
12日 | グレテ・ソンク | 80 | 女優 | ||
13日 | ジョン・リード | 94 | 俳優 | ||
16日 | 宮内婦貴子 | 76 | 脚本家 | ||
17日 | 藤田まこと | 76 | 俳優 | ||
19日 | ライオネル・ジェフリーズ | 83 | 俳優 | ||
ジェイミー・ギリス | 66 | 俳優 | |||
25日 | ウラジスラフ・ガルキン | 38 | 俳優 | ||
26日 | 南方英二 | 77 | 俳優 | ||
3月 | 03日 | 西島大 | 82 | 脚本家 | |
05日 | 田向正健 | 73 | 脚本家 | ||
チャールズ・ピアース | 71 | 映画監督 | |||
11日 | 月城彰子 | 89 | 女優 | ||
14日 | ピーター・グレイヴス | 83 | 俳優 | ||
18日 | フェス・パーカー | 85 | 俳優 | ||
19日 | ラウル・デ・ラ・トーレ | 72 | 映画監督 | ||
21日 | 木村威夫 | 91 | 美術監督 | ||
29日 | チェ・ジニョン | 39 | 俳優 | ||
4月 | 01日 | ジョン・フォーサイス | 92 | 俳優 | |
02日 | 山内鉄也 | 75 | 映画監督・脚本家 | ||
06日 | 西河克己 | 91 | 映画監督 | ||
07日 | クリストファー・カザノフ | 66 | 俳優 | ||
08日 | ジェームズ・オーブリー | 62 | 俳優 | ||
11日 | 福田陽一郎 | 77 | 脚本家 | ||
25日 | アラン・シリトー | 82 | 作家 | ||
27日 | 北林谷栄 | 98 | 女優 | ||
5月 | 02日 | 佐藤慶 | 81 | 俳優 | |
リン・レッドグレイヴ | 67 | 女優 | |||
12日 | 寺内小春 | 78 | 作家、脚本家 | ||
17日 | 吉岡治 | 76 | 作詞家、日本作詩家協会副会長 | ||
22日 | 中川順 | 90 | テレビ東京相談役 | ||
27日 | デニス・ホッパー | 74 | 俳優 | ||
28日 | ゲーリー・コールマン | 42 | 俳優 | ||
29日 | デニス・ホッパー | 74 | 俳優、映画プロデューサー、芸術家 | ||
6月 | 5日 | スティーヴン・ルーサー | 58 | 映画プロデューサー | |
11日 | 池田駿介 | 69 | 俳優 | ||
13日 | ジミー・ディーン | 81 | カントリー・ミュージック歌手、俳優、実業家 | ||
30日 | 近藤道生 | 90 | 博報堂代表取締役 | ||
パク・ヨンハ | 32 | 俳優 | |||
7月 | 1日 | アイリーン・ウッズ | 81 | 声優 | |
10日 | 枝川弘 | 93 | 映画監督 | ||
つかこうへい | 62 | 小説家 | |||
11日 | 谷山尚義 | 73 | 集英社顧問 | ||
12日 | 松尾昭典 | 81 | 映画監督 | ||
14日 | 水鳥鐵夫 | 71 | 声優 | ||
15日 | 斉藤昌 | 80 | 声優 | ||
ピーター・フェルナンデス | 83 | 俳優 | |||
16日 | ジェームズ・ギャモン | 70 | 俳優 | ||
20日 | 早乙女愛 | 51 | 女優 | ||
27日 | 長谷川裕見子 | 85 | 女優 | ||
園佳也子 | 75 | 女優 | |||
31日 | 高津住男 | 74 | 俳優 | ||
8月 | 02日 | 今野雄二 | 66 | 映画評論家 | |
06日 | 南美江 | 94 | 女優 | ||
28日 | 早川雄三 | 85 | 俳優 | ||
9月 | 1日 | 真弓田一夫 | 90 | 俳優 | |
11日 | 谷啓 | 78 | 俳優 | ||
16日 | 小林桂樹 | 86 | 俳優 | ||
17日 | 矢野宣 | 82 | 俳優 | ||
26日 | 池内淳子 | 76 | 女優 | ||
28日 | アーサー・ペン | 88 | 映画監督 | ||
サリー・メンケ | 56 | 映画編集技師 | |||
29日 | グロリア・スチュアート | 100 | 女優 | ||
トニー・カーティス | 85 | 俳優 | |||
10月 | 08日 | 池部良 | 92 | 俳優 | |
10日 | 大澤哲三 | 63 | 美術監督 | ||
18日 | 長岡輝子 | 102 | 女優 | ||
27日 | リサ・ブロント | 53 | 女優 | ||
29日 | 首藤剛志 | 61 | 脚本家 | ||
30日 | 野沢那智 | 75 | 声優 | ||
11月 | 01日 | 津田京子 | 62 | 女優 | |
05日 | ジル・クレイバーグ | 66 | 女優 | ||
07日 | 西崎義展 | 75 | 映画プロデューサー | ||
18日 | 松澤浩明 | 50 | ギタリスト | ||
28日 | レスリー・ニールセン | 84 | 俳優 | ||
12月 | 13日 | 渡部猛 | 74 | 声優 | |
15日 | ブレイク・エドワーズ | 88 | 映画監督、脚本家 | ||
24日 | 寺島アキ子 | 84 | 脚本家 | ||
25日 | バド・グリーンスパン | 84 | 映画監督・脚本家・映画プロデューサー・キャピー・プロダクション社長 | ||
26日 | 曾我廼家鶴蝶 | 82 | 女優 | ||
池田敏春 | 59 | 映画監督 | |||
28日 | 高峰秀子 | 86 | 女優 |
脚注
出典
^ 「2010年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」、『キネマ旬報』2011年(平成23年)2月下旬号、キネマ旬報社、2011年、 191頁。
^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ ab“過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
関連項目
- 2010年の日本公開映画
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