クリス・デービス (内野手)



















































クリス・デービス
Chris Davis
ボルチモア・オリオールズ #19

Chris Davis (39593359520).jpg
ボルチモア・オリオールズ時代
(2018年4月11日)

基本情報
国籍
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地
テキサス州ロングビュー
生年月日
(1986-03-17) 1986年3月17日(32歳)
身長
体重

6' 3" =約190.5 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席
右投左打
ポジション
一塁手、三塁手
プロ入り
2006年 ドラフト5巡目(全体148位)でテキサス・レンジャーズから指名
初出場
2008年6月26日
年俸
$21,118,782(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)



  • ナバーロ短期大学


  • テキサス・レンジャーズ (2008 - 2011)


  • ボルチモア・オリオールズ (2011 - )




クリストファー・リン・デービスChristopher Lyn Davis, 1986年3月17日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ロングビュー出身のプロ野球選手(一塁手)。右投左打。MLBのボルチモア・オリオールズ所属。


ニックネームはCrushクラッシュ[2]




目次






  • 1 経歴


    • 1.1 プロ入り前


    • 1.2 プロ入りとレンジャーズ時代


    • 1.3 オリオールズ時代




  • 2 選手としての特徴


  • 3 詳細情報


    • 3.1 年度別打撃成績


    • 3.2 年度別投手成績


    • 3.3 年度別守備成績


    • 3.4 タイトル


    • 3.5 表彰


    • 3.6 背番号




  • 4 脚注


    • 4.1 注釈


    • 4.2 出典




  • 5 関連項目


  • 6 外部リンク





経歴



プロ入り前


2004年のMLBドラフトでニューヨーク・ヤンキースから50巡目で指名されたが、契約には至らなかった。


2005年のMLBドラフトでロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムから35巡目で指名を受けたが、契約には至らなかった。



プロ入りとレンジャーズ時代


2006年のMLBドラフト5巡目(全体148位)でテキサス・レンジャーズに入団[3]


2007年にA+級ベーカーズフィールド・ブレイズとAA級フリスコ・ラフライダーズで150三振ながら打率.297、36本塁打、118打点を記録。オフに「ベースボール・アメリカ」誌からレンジャーズでエルビス・アンドラスに次ぐ2位、全体では65位の有望株に選ばれた[4]




レンジャーズ時代 (2009年)


2008年6月26日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビュー。シーズン終了までに80試合に出場して打率.285、17本塁打、55打点、OPS.880の成績だった。


2009年はMLB史上最速の219打数目でシーズン100三振に到達[5]。最終的に113試合に出場し21本塁打を放った。


2010年は、ジャスティン・スモーク、ミッチ・モアランドらの台頭などにより、出番は減少した。


2011年はAAA級ラウンドロック・エクスプレスで48試合に出場し、打率.368、24本塁打という成績を残した。



オリオールズ時代


2011年7月30日に上原浩治とのトレードで、トミー・ハンターと共にボルチモア・オリオールズへ移籍した[6]


2012年5月6日のボストン・レッドソックス戦では延長戦が長引いたことで両チーム共に控え投手がいなくなったため、レッドソックスは外野手のダーネル・マクドナルド、オリオールズは短大時代にリリーフ投手の経験があるデービスが緊急登板。92mphの速球やチェンジアップを駆使し、強打者のエイドリアン・ゴンザレスやジャロッド・サルタラマッキアから三振を奪うなど2イニングを無失点に抑え、勝利投手となった[7][8]。スコアは9-6。


2013年は、開幕から好調で前半戦だけで37本塁打を記録した。また、オールスターゲームにも最多投票で選出された。[9]本人の希望とロビンソン・カノの指名もあり本塁打競争にも出場した。結局53本塁打、138打点でアメリカン・リーグの本塁打王、打点王の二冠のタイトルを獲得した。同一シーズンでの40二塁打・50本塁打達成はベーブ・ルース、アルバート・ベル以来史上3人目の快挙だった[10]


2014年1月17日にオリオールズと1035万ドルの1年契約に合意した[11][12]。9月12日に薬物検査の際、アンフェタミンに陽性反応を示したため、25試合の出場停止処分を受けた[13]。この出場停止処分がありながら規定打席に到達したが、打率.196(規定打席到達者としてリーグワースト[14])、26本塁打、72打点と打撃3部門で前年から大きく数字を落とした。


2015年8月10日の対シアトル・マリナーズ戦でセンター後方に30号本塁打を打ち込み、2シーズンぶりに30本塁打に到達した[15]。その後も本塁打を量産し、10月4日のレギュラーシーズン最終戦では2本塁打を記録[16]。この2本で47本塁打とし、2位のネルソン・クルーズ (マリナーズ) との差を3本に伸ばして、自身2度目となるア・リーグ本塁打王のタイトルを獲得した。また、これは2015年のMLBでは最多の本数でもあったにも関わらずホームランを5本もキャッチされた。一方で、前回本塁打王を獲得した2013年と同様、三振の数も本塁打と比例して増大し、史上5人目の200三振となるメジャーワーストの208三振を喫した。同年にFA資格を得たため、11月2日にFAとなった[17]


2016年1月21日にオリオールズと7年総額1億6100万ドルで契約を結んだ[18]。本塁打王になった翌年は不振になるという前回のジンクス同様、この年もシーズン通じて打率が上がらずに、最終打率は.221に留まった。また、マーク・レイノルズ以来となる2年連続200超かつ自己ワーストを更新する、アメリカンリーグ歴代2位、MLB歴代ワースト3位[19]の219三振を喫した。ホームランこそ38本放ったものの、打点も100に届かなかった。


2017年は故障による1ヶ月の欠場があり、打撃三部門で前年よりも成績を落とした。


2018年は開幕から成績が低迷し、7月頃にはロブ・ディアー(1991年)とダン・アグラ(2013年)が保持していたシーズン最低打率.179を更新するのではないかと心配されるようになった[20]。9月5日には記録更新を回避できる打率.180まで持ち直していたものの[21]、そこから37打数1安打、20三振と不振を極め[21]、シーズン残り4試合となった時点で監督のバック・ショーウォルターは今季これ以上デービスを起用しないと発表した[21]。結局、規定打席到達者としてのメジャー史上最低年間打率を更新する.168でシーズンを終えた[22][注 1]



選手としての特徴


マイナーリーグのAAA級ではトップクラスの成績を記録するが、メジャーリーグに昇格すると結果を出せない典型的な「AAAA級選手」であった。選球眼に欠け、低出塁率と三振の多さという致命的な欠点を解消できずにいた[26]。しかし2012年はメジャーに定着して33本塁打を放ち、2013年には本塁打王と打点王を獲得した。



詳細情報



年度別打撃成績




























































































































































































































































































































































































































































O
P
S

2008

TEX
80 317 295 51 84 23 2 17 162 55 1 2 0 1 20 1 1 88 5 .285 .331 .549 .880

2009
113 419 391 48 93 15 1 21 173 59 0 0 0 2 24 2 2 150 6 .238 .284 .442 .726

2010
45 136 120 7 23 9 0 1 35 4 3 0 0 1 15 3 0 40 3 .192 .279 .292 .571

2011
28 81 76 9 19 3 0 3 31 6 0 0 0 0 5 0 0 24 2 .250 .296 .408 .704

BAL
31 129 123 16 34 9 0 2 49 13 1 0 0 0 6 1 0 39 2 .276 .310 .398 .708
'11計
59 210 199 25 53 12 0 5 80 19 1 0 0 0 11 1 0 63 4 .266 .305 .402 .707

2012
139 562 515 75 139 20 0 33 258 85 2 3 0 3 37 6 7 169 8 .270 .326 .501 .827

2013
160 673 584 103 167 42 1 53 370 138 4 1 0 7 72 12 10 199 4 .286 .370 .634 1.004

2014
127 525 450 65 88 16 0 26 182 72 2 1 1 5 60 9 9 173 2 .196 .300 .404 .704

2015
160 670 573 100 150 31 0 47 322 117 2 3 0 5 84 6 8 208 6 .262 .361 .562 .923

2016
157 665 566 99 125 21 0 38 260 84 1 0 0 3 88 3 8 219 6 .221 .332 .459 .792

2017
128 524 456 65 98 15 1 26 193 61 1 1 0 4 61 4 3 195 7 .215 .309 .423 .732

2018
128 522 470 40 79 12 0 16 139 49 2 0 0 4 41 2 7 192 5 .168 .243 .296 .539

MLB:11年
1296 5223 4619 678 1099 216 5 283 2174 743 19 11 1 35 513 49 55 1696 56 .238 .319 .471 .790


  • 2018年度シーズン終了時

  • 各年度の太字はリーグ最高



年度別投手成績











































































































































W
H
I
P

2012

BAL
1 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 8 2.0 2 0 1 0 0 2 0 0 0 0 0.00 1.50

MLB:1年
1 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 8 2.0 2 0 1 0 0 2 0 0 0 0 0.00 1.50

  • 2018年度シーズン終了時


年度別守備成績


























































































































































































































































































































投手(P) 一塁(1B) 三塁(3B) 左翼(LF)
右翼(RF)





























































2008
TEX
- 51 358 34 1 52 .997 32 31 44 3 5 .962 - -
2009
- 100 845 47 3 82 .997 11 9 8 2 1 .895 - -
2010
- 41 269 22 2 27 .993 1 0 1 0 0 1.000 - -
2011
- 15 87 1 0 11 1.000 9 4 17 3 2 .875 - -
BAL
- 16 144 8 0 14 1.000 17 10 18 5 3 .848 - -
'11計
- 31 231 9 0 25 1.000 26 14 35 8 5 .860 - -
2012
1 0 0 0 0 ---- 38 342 28 4 37 .989 - 11 23 0 1 0 .958 30 59 3 1 0 .984
2013
- 155 1339 75 6 153 .996 - - -
2014
- 115 909 52 4 97 .996 21 9 22 4 3 .886 - -
2015
- 111 882 53 3 77 .997 - - 30 39 2 0 0 1.000
2016
- 152 1325 62 10 138 .993 - - 3 5 0 0 0 1.000
2017
- 125 1015 80 7 122 .994 2 0 0 0 0 ---- - -
2018
- 116 913 67 5 98 .995 - - -
通算
1 0 0 0 0 ---- 1035 8428 529 45 908 .995 93 63 110 17 14 .911 11 23 0 1 0 .958 63 103 5 1 0 .991


  • 2018年度シーズン終了時

  • 各年度の太字はリーグ最高



タイトル




  • 本塁打王 2回:2013年(53本)2015年 (47本)


  • 打点王 1回:2013年(138)



表彰




  • シルバースラッガー賞(一塁手) 1回:2013年


  • ルーキー・オブ・ザ・マンス 1回:2008年7月


  • プレイヤー・オブ・ザ・マンス 1回:2013年4月



背番号




  • 62 (2008年)


  • 19 (2008年 - )



脚注



注釈





  1. ^ ただし規定打席到達者ではなく「打撃ランキング対象となる打者(qualified hitter)」のメジャーリーグ最低年間打率としては、1909年にビル・バーゲンが記録した打率.139がある[23][24]。1909年当時、打撃ランキング対象となるための条件は「規定打席に達すること」ではなく、「所属チームの全試合の60%以上に出場すること」であった[25]




出典





  1. ^ “Chris Davis Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年5月27日閲覧。


  2. ^ Orioles Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月5日閲覧


  3. ^ 2006 Draft Picks for Round #5. The Baseball Cube(英語). 2012年1月28日閲覧


  4. ^ Top 100 Prospects: No. 61-80. BaseballAmerica.com(英語). 2012年1月28日閲覧


  5. ^ T.R. Sullivan (2009年6月21日). “Davis on record strikeout pace” (英語). MLB.com. 2016年1月22日閲覧。


  6. ^ T.R. Sullivan (2011年7月30日). “Rangers add Uehara to 'pen for Davis, Hunter” (英語). MLB.com. 2016年1月22日閲覧。


  7. ^ “延長17回で87年ぶり珍事 投手のコマ尽きる 両軍とも野手がマウンドへ”. スポニチアネックス (スポーツニッポン). (2012年5月7日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/05/07/kiji/K20120507003200830.html 2016年1月22日閲覧。 


  8. ^ Todd Wills (2012年5月8日). “MLB: Chris Davis pitches first game since Navarro College”. Corsicana Daily Sun. 2016年1月22日閲覧。


  9. ^ Paul Casella (2013年7月15日). “With three All-Star starters, O's a formidable presence” (英語). MLB.com. 2016年1月22日閲覧。


  10. ^ “オリオールズ デービスが50号 40二塁打と史上3人目の快挙”. スポーツニッポン (2013年9月15日). 2016年11月9日閲覧。


  11. ^ (英語) (プレスリリース), MLB.com (Baltimore Orioles), (2014年1月17日), http://m.mlb.com/news/article/66803730 agree to terms with Davis, Hunter, Matusz, Norris and Patton 2016年1月22日閲覧。 


  12. ^ Andrew Simon (2014年1月17日). “Davis' breakout season nets massive pay raise” (英語). MLB.com. 2016年1月22日閲覧。


  13. ^ “オリオールズのデービスが薬物違反で出場停止 昨季の本塁打王”. スポニチアネックス (スポーツニッポン). (2014年9月13日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/09/12/kiji/K20140912008921440.html 2016年1月22日閲覧。 


  14. ^ 検索結果(2014年のアメリカンリーグ打率、規定打席到達者限定、昇順)、FanGraphs、2018年10月2日閲覧。


  15. ^ August 10, 2015 BAL VS SEA - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年8月16日閲覧。


  16. ^ October 4, 2015 NYY VS BAL - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年10月5日閲覧。


  17. ^ “Transactions | orioles.com”. MLB.com. 2015年11月3日閲覧。


  18. ^ Brittany Ghiroli (2016年1月21日). “O's boy! Davis' club-record $161M deal official” (英語). MLB.com. 2016年1月22日閲覧。


  19. ^ Single-Season Leaders & Records for Strikeouts - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年10月8日閲覧。


  20. ^ Matt Snyder (2018年7月12日). “Orioles slugger Chris Davis is in the midst of a historically bad season”. CBS Sports. https://www.cbssports.com/mlb/news/orioles-slugger-chris-davis-is-in-the-midst-of-a-historically-bad-season/ 2018年10月2日閲覧。 

  21. ^ abcDavid Ginsburg (2018年9月28日). “Orioles Davis calls it a season with record-low .168 average”. Associated Press. https://apnews.com/a9a24ad0275c48488cd0fd8061f931a4/Orioles-Davis-calls-it-a-season-with-record-low-.168-average 2018年10月2日閲覧。 


  22. ^ “183億円強打者が不名誉な記録 規定打席歴代ワーストの打率「.168」でシーズン終える”. THE ANSWER. 株式会社Creative2 (2018年10月1日). 2018年10月2日閲覧。


  23. ^ Lynn Zinser (2011年8月3日). “Bill Bergen's Awesome Record of Baseball Futility”. The New York Times. http://www.nytimes.com/2011/08/04/sports/baseball/bill-bergens-awesome-record-of-baseball-futility.html 2018年10月6日閲覧。 


  24. ^ Joe Dittmar. “Bill Bergen”. SABR.org. SABR(アメリカ野球学会). 2018年10月6日閲覧。


  25. ^ “Leaderboard Glossary: What are the minimum requirements to lead a Rate Stat?”. Baseball-Reference.com. Sports Reference. 2018年10月6日閲覧。


  26. ^ Connolly, Dan(2011-07-30). Emotional Koji talks about being traded. The Baltimore Sun(英語). 2012年1月28日閲覧




関連項目


  • メジャーリーグベースボールの選手一覧 D


外部リンク






  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)



  • Chris Davis stats MiLB.com (英語)


  • Chris Davis (@CrushD19) - Twitter













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