お守り
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お守り(おまもり、御守り、御守)とは、厄除け(魔除け)、招福(開運、幸運)、加護などの人の願いを象った物品(縁起物)である。護符、御符[1]とも呼ばれる。外来語で言うとアミュレット、タリスマン、チャームなど。
目次
1 護符の種類・形状
1.1 動植物
1.2 宝石(パワーストーン)・金属
1.3 神、宗教者
1.4 お札
1.5 多数を作る
1.6 特殊に作る
1.7 物、言い伝え
2 言葉遊び
3 脚注
護符の種類・形状
さまざまな形態の護符がある。
動植物
動植物になんらかの超常的な力を見出してお守りとする。
スカラベ(フンコロガシ) - エジプトで太陽神になぞらえられた。- 動物の骨や歯、爪。
ウサギの足 - イギリス、アメリカで1940年代から1960年代にかけて流行した。
クローバー - 四葉のクローバー・シャムロック
- 各種の香辛料・ハーブ - 香気や薬効から各地で邪悪なものをはらうと信じられた。
ニンニク - キリスト教における十字架と同じく吸血鬼の弱点。
トウガラシ - 日本・韓国・中国における香気や赤い色。
タイム - ヨーロッパで勇気を鼓舞すると信じられた。
ヨモギ - 東アジア各地における蓬矢や薬玉など。邪悪なものを追い払う。
- 馬の蹄鉄 - 欧米では魔除け、幸運のチャーム。掛ける向きによって変わる。
柊鰯 - イワシの頭とヒイラギの葉の組み合わせ。日本における鬼除け。
宝石(パワーストーン)・金属
アダーストーン - ドルイドが魔除け、魔女や妖精の幻術破りなどの力を持つと信じた穴の開いた石(ガラス)
神、宗教者
神や宗教者を像として形作ったり、図画にして用いる。
- 仏像
- 神像
- ロザリオ(クルス、十字架)
聖遺物、クヴダハ
お札
ご利益のある文言や図画を書き記した札を持つ。
神札 - 神社の名前や祭神を書いた札。
蘇民将来 - 「蘇民将来子孫家門」と書いた札を家の門に貼り、牛頭天皇の加護を求める。
zh:符籙 - 中国における道教のお札、召神徠鬼、趋吉避凶、降妖镇魔、治病除灾のお札がある。
zh:淨符 - 中国民間信仰で厄を退ける符
- 魔法陣
- 宗教の経典
タルチョー - 経文が書かれたチベット仏教・ボン教の祈祷旗。- マニ車
多数を作る
手間暇かけて多くの人の手を経る、あるいは多くの数をそろえる。
千人針 - 太平洋戦争中、出征する兵士に贈られた。白い布に女性が1針ずつ玉結び(玉止め。弾と掛けた願掛け。)を縫い付けたもので、腹巻とした。また、縁起をかつぐために銭貨や虎の模様を縫い付けることもあった。
千羽鶴 - 折り紙を用いて神聖な鶴の形を作り、それを千個作ることでなんらかの願掛けとする。折鶴自体は古くからあり、当初は必ずしも千個ではなかった(千は日本において「とても多い」の漠然とした意味)。
特殊に作る
- 武器 - 戦闘や護身、狩猟のために使われた刀剣や弓矢などの武器は、慶事の縁起物や弔事の魔除けとして登場する。
お守りとしての目的でつくる物品のうち、もともとが実用品ではないもの。
ポクポン - タイに伝わる、毛糸で出来たお守りを現代風にアレンジしたもの。
クラダリング - アイルランドに伝わるラブリング。
物、言い伝え
民間伝承や土着文化のうち具現化されたもの。
ケサランパサラン - 謎の生物とされる物体である。
ココペリ (Kokopelli) -アメリカ・インディアン、ホピ族のカチナ(神・精霊)の1柱。豊穣の神(男神)。ココピラウとも。- 招き猫
- 瓢箪
- 赤冨士
- ビリケン
- シーサー
- 七福神
- 鶴亀
言葉遊び
- カエル
- フクロウ
- コウモリ
- 大便
脚注
^ 護符・御符(『大辞林』第三版 - コトバンク)