赤土










南仏ルシヨンのオークル層




インド・ケララ州の煉瓦工場。土壌はラテライト。


赤土(あかつち、せきど)は、「赤い土」を指す総称である。赤い色は一般に、土壌に含まれる酸化鉄などに由来する。




目次






  • 1 定義・種類


  • 2 顔料として


  • 3 脚注


  • 4 参考文献


  • 5 関連項目


  • 6 外部リンク





定義・種類


より専門的には、下記のように、さまざまな「赤土」の定義がある。




  • ラテライト (英語: laterite) - 熱帯各地。貧栄養の酸性土。


  • 赤黄色土 - 亜熱帯各地。日本では南西諸島に発達する。


  • テラローシャ (ポルトガル語: terra roxa 「紫色の土」) - ブラジル高原。玄武岩などが風化・酸化したもの。


  • テラロッサ (イタリア語: terra rossa 「赤い土」) - 地中海沿岸など。石灰岩が風化・酸化したもの。

    • オークル (フランス語: ocre) - 南フランス特産で、顔料、タイルや素焼きの材料などに使われる。ルシヨン(地名)ブランドのものなどがとくに有名。一般には黄土として知られ、「黄土色」(英語: ochre)の名の由来でもあるが、実際にはさまざまな色味があり、赤みの強いものも多い。


  • 中国の“紅土” - 中国では、「東北部の黒土、西北部(甘粛省など)の黄土(レス)、南西部の(雲南省など)紅土」といった言い方をすることがある。


  • 関東ローム - 南関東。富士山からの玄武岩質降下火砕堆積物が酸化したもの。



顔料として


赤土は、先史時代より顔料として利用されてきた。また、粘土質のものは、煉瓦や素焼き陶器の材料などにも使われる。


播磨国風土記逸文には、神功皇后が三韓征伐の際、播磨で採れた赤土(あかに)を天の逆矛(あまのさかほこ)や軍衣などを染めたとあり、また新羅平定後、その神を紀伊の管川(つつかわ)の藤代(ふじしろ)の峯に祭ったとある[1]



脚注


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  1. ^ 『風土記』日本古典文学大系2,秋本吉郎校注、岩波書店,1958年(1991年第35版),482-483頁。




参考文献







関連項目




  • 土壌


    • ローム - 粘土質の土壌の一種。赤土であるとは限らない。関東ロームはロームの一種である。


    • 黄土 (ドイツ語: Löss)- 温帯から亜寒帯地域の、赤みの少ない土。


    • チェルノーゼム - 温帯から亜寒帯各地に広がる肥沃な黒色土。



  • 粘土


  • テラコッタ (イタリア語: terra cotta 「焼いた土」) - 素焼きなどの素材、およびその材料となる粘土質の赤土を指す。色の名前でもある。


  • 弁柄 - 元来、インド・ベンガル地方に産する赤土から作られた顔料を指す。色の名前でもある。

  • 赤土汚染



外部リンク
















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