鬼瓦











鬼瓦


鬼瓦(おにがわら)は和式建築物の棟(大棟、隅棟、降り棟など)の端などに設置される板状の瓦の総称。略して「鬼」とも呼ばれる。厄除けと装飾を目的とした役瓦の一つ。




目次






  • 1 概要


  • 2 さまざまな鬼瓦


  • 3 作品


  • 4 脚注


  • 5 関連項目


  • 6 外部リンク





概要


鬼瓦は、棟の末端に付ける雨仕舞いの役割を兼ねた装飾瓦で、同様の役割を持つ植物性や石、金属などの材料で葺かれた屋根に用いられるものを「鬼板(おにいた)」というが、鬼面が彫刻されていない鬼瓦も鬼板という。一般的に鬼瓦といえば、鬼面の有無にかかわらず棟瓦の端部に付けられた役瓦のことをいう[1]


鬼の顔を彫刻したものから、シンプルな造形の「州浜(すはま)」や「陸(ろく)」と呼ばれるものや蓮の華をあらわしたもの、また、家紋や福の神がついたものなどがある。


ルーツはパルミラにて入口の上にメドゥーサを厄除けとして設置していた文化(ゴルゴネイオン)がシルクロード経由で[2]中国に伝来し、日本では奈良時代に唐文化を積極的に取り入れだした頃、急速に全国に普及した。寺院は勿論、一般家屋など比較的古い和式建築に多く見られるが、平成期以降に建てられた建築物には見られることが少なくなった。
鬼瓦を作る職人は、鬼師または鬼板師と呼ばれる。



さまざまな鬼瓦




作品


  • 狂言


演目のひとつに「鬼瓦」が存在する。ある大名が鬼瓦を見て、故郷に残した妻を思い出して泣いてしまうという話である。

狂言師の和泉元彌がプロレスに参戦した際には、母親の和泉節子率いる応援団が「セッチー鬼瓦軍団」を名乗った。前記の狂言の演目にちなんでの命名である。


  • 鬼瓦(お笑い)

お笑い芸人のオードリーの持ちネタで、「鬼瓦」が存在する。これは鬼瓦の真似をボケ担当の春日が白目を向き気が狂った表情に両手で顔を四角形に形取って「鬼瓦!」と発しながら行う。


  • セイクリッドセブン(アニメ)

キャラクターとして「鬼瓦」が登場する。鎌倉大仏殿の鬼瓦がセイクリッドセブンという隕石に触れたことで自我を得たというキャラクターで、いつもヒロインと一緒に登場するためペットのような存在として描かれている。


  • 火の鳥 鳳凰編 我王の冒険(ゲーム)

アイテムとして登場、足場にしたりモンスターの足止めに使用する。

  • がきデカ

魔除けが効き過ぎる鬼瓦のせいで、こまわりの父親が病気になったエピソードがある。


脚注


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  1. ^ 近藤豊著『古建築の細部意匠』大河出版 1972年


  2. ^ 2009年10月24日、TBS・日立 世界・ふしぎ発見!より




関連項目




  • 鴟尾

  • シーサー

  • ガーゴイル


  • 小沢治三郎 :顔面を負傷した後遺症で表情を変えられなかったことからこのあだ名がついた。

  • 原型師



外部リンク







  • 瓦歴史資料館

  • NHKプロフェッショナル『鬼師』








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