セリフ (文字)


















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セリフフォント

Serif and sans-serif 03.svg
セリフフォント
(赤い部分がセリフ)

Serif and sans-serif 01.svg
サンセリフフォント

セリフ(英: Serif)とは、タイポグラフィにおいて文字のストロークの端にある小さな飾りを意味する。セリフを持つ書体をローマン体と呼ぶ。


セリフのない書体はサンセリフと呼ばれたり(sans-serif: フランス語で「セリフがない」という意味)、グロテスク(フランス語で grotesque、ドイツ語では grotesk)と呼ばれたりする。




目次






  • 1 成り立ち


  • 2 語源


  • 3 代表的なセリフ体


    • 3.1 オールド・フェイス


    • 3.2 モダン・フェイス


    • 3.3 トランジショナル


    • 3.4 スラブセリフ




  • 4 関連項目





成り立ち


ローマ字のアルファベットにおけるセリフは、古代イタリアでの石刻文字が起源とされている。


書体の分類に関しては、書体の項を参照。



語源


「セリフ」の語源は定かではないが、いずれにしても書体と同じぐらい最近の言葉である。オックスフォード英語辞典 (OED)のセリフに関する最も古い言及は、サンセリフ(sans serif)が1841年に(OEDではsanserifとしている)、そしてセリフ(serif)が1830年に登場している。実のところ、OEDは、セリフ(serif)サンセリフ(sanserif)からの逆成語であると推測している。他方、ウェブスター第三版新国際辞典は、セリフ(serif)の語源を、オランダ語で「ストローク(文字の一角)」という意味のschereefに、そして究極的には、「書くこと(to write)」を意味するドイツ語のschreibenやラテン語のscribereまで辿っている。


OEDの「グロテスク(grotesque)」という語の、この意味における最古の言及は、1875年であり、「石刻文字(stone-letter)」の同義語として掲載された。それはおよそ「ありふれたものではない」という意味であり、美術分野では グロテスク は通常、「装を凝らした」という意味がある。他の同義語として「ドーリック(Doric)」や「ゴシック(Gothic)」がある。



代表的なセリフ体




セリフの種類



オールド・フェイス


セリフ部分の造形が三角形(ブラケット)になっている、伝統的なセリフ体。縦線と横線の太さの違いがない、あるいは僅かな差しかない。




  • Garamond (ギャラモン、ガラモンド)


  • Palatino (パラティーノ)


  • Caslon (キャスロン、カスロン)


  • Century Oldstyle (センチュリー・オールドスタイル)


など



モダン・フェイス


セリフ部分の造形が細い直線(ヘアライン)になっており、縦線は横線より明らかに太い。近代的なセリフ体。




  • Bodoni (ボドニ)


  • Computer Modern (コンピュータ・モダン)


  • Didot(ディドー)


など



トランジショナル


オールド・フェイスとモダン・フェイスの中間的な造形の書体。




  • Baskerville (バスカヴィル)


  • Times New Roman (タイムズ・ニュー・ローマン)


  • Century (センチュリー)


など



スラブセリフ


縦線と横線の太さは同じかほぼ同じであり、セリフが直線でありなおかつストロークと同じ太さである書体。エジプシャンとも。




  • Egyptienne (エジプシャン)


  • Clarendon (クラレンドン)


  • Rockwell (ロックウェル)


など



関連項目



  • ローマン体

  • 明朝体





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