POPEYE





ポパイ(POPEYE)は、マガジンハウスから発行される日本の男性向けファッション雑誌・情報誌である。毎月10日(日祝日の場合は8・9日)発売。


木滑良久が初代編集長として、1976年(昭和51年)に創刊。アメリカの現代的生活様式を日本に紹介し、初期には若者風俗をリードするなど社会に大きな影響を与えた。一時はおしゃれの代名詞ともなり、流行や遊びに敏感な都会的男子を指して「ポパイ少年」などと呼ぶこともあった[1]


発売日を同じくする集英社の「MEN'S NON-NO」と並び、モード界、欧州ラグジュアリーブランドに関する情報に強いのが特徴。




目次






  • 1 概要


    • 1.1 Magazine for City Boys


    • 1.2 情報発信誌


      • 1.2.1 1976年 - 1979年


      • 1.2.2 1980年 - 1989年


      • 1.2.3 1990年代以降






  • 2 過去の寄稿者・モデル


    • 2.1 1976年 - 1979年


    • 2.2 1980年 - 1989年




  • 3 関連項目


  • 4


  • 5 外部リンク





概要



Magazine for City Boys


当初は月2回女性誌の「anan別冊・Men's an an POPEYE」として、コラム・マガジンとしてスタートした。漫画の主人公ポパイをキャラクターに、1976年6月に、平凡出版(現マガジンハウス)より、「Magazine for City Boys」というサブタイトルで創刊[2]された。創刊当時は、これまでの男性ファッション誌にはなかった切り口で、当時の男性誌の世界を一新する、新たな世界観を10代後半から20代前半の若者に植え付けた雑誌として瞬く間に人気を博した。当初は、月刊誌として創刊されたが、すぐに隔週刊となった。



情報発信誌



1976年 - 1979年


『気分は○○』、『スグレモノ』、『○○大好き少年!』など、この雑誌から生まれた言葉も数多い。1970年代後半のアメリカ西海岸のスタイルを日本に初めて紹介したことでも知られる。しかし、実際には、先行して西海岸カルチャーを紹介していたのは、初期の『宝島』(JICC出版局、現宝島社)であった[3]。『POPEYE』が部数を伸ばしたのに対し、『宝島』は伸び悩み、ポップカルチャー誌に路線変更せざるを得なくなった[4]。特に創刊時にはアメリカ合衆国商務省観光局からの支援もあったとされる[5]



1980年 - 1989年


1980年代に入り、ファッションやサブカルチャー・ライフスタイルを紹介する、『平凡パンチ』との差異化のためにそれまで扱わなかったセックス記事を掲載しはじめ、1980年代中盤のDCブランドブームの牽引者となる一方、追随し同じ層をターゲットにして創刊された講談社の『ホットドッグ・プレス』(1979年 - 2004年)、集英社の『メンズノンノ』(1986年 - )とともに、人気男性誌となった。


また、同誌を中心とした雑誌を購読する世代の文化を「カタログ文化」と呼び、1980年に文壇にデビューし、その後寄稿者ともなった田中康夫の小説『なんとなく、クリスタル』とともに、揶揄する論調も存在した。



1990年代以降


バブル景気とその崩壊後もターゲットの読者層は変わらず、『平凡パンチ』や『ホットドッグ・プレス』亡き後も発行を続けたものの、2004年から再び月刊誌となる。その後何度かリニューアルを重ねて、現在も20代前半のファッションマガジンとして情報を発信している。


2012年5月号より新装刊され、改めてキーワード「シティボーイ」を前面に押し出し、コーディネート、インテリア、旅行、カルチャーなどに関する情報を発信している。判型、綴じ方式などを一新したほか、巻末の協力店舗リストが廃止され、カルチャー連載記事が白黒刷りに変更されている。



過去の寄稿者・モデル



1976年 - 1979年



  • 片岡義男

  • 原田眞人

  • アスカ蘭

  • 森下賢一

  • 坂本正治

  • 近田春夫

  • 松山猛

  • 内坂庸夫

  • 馬場祐介

  • 黒川邦和

  • 粕谷誠一郎

  • 北山耕平

  • 芦沢一洋

  • 小林泰彦

  • 秋山弘宣

  • 椎名和

  • 後藤健夫

  • 田中カール

  • 田中ケン

  • 木村東吉

  • 長沼淳

  • 中島武二

  • マオ日高

  • 中根政男

  • 北上純

  • 神林茂典

  • 大貫憲章

  • 松尾多一郎

  • 御供秀彦

  • 油井昌由樹

  • 因幡也寸人

  • 大久保篤志

  • 北村勝彦

  • 吉田十紀人

  • 松木直也

  • 馬場祐介

  • 吉田啓子

  • 浅井冽

  • 中須浩毅

  • 渡辺寛之

  • 征木高司

  • 荒井健

  • 新谷雅弘

  • 三浦憲治



1980年 - 1989年



  • 田中康夫

  • 渡辺和博

  • 泉麻人

  • 綱島理友

  • 山本コテツ

  • 西川りゅうじん

  • 西舘彰芳

  • ナンシー関

  • 菊池武夫

  • 祐真朋樹

  • 阿部祐二

  • 鈴木一真

  • 藤田東吾

  • 吉野信吾

  • 山本康一郎

  • 今村 満

  • 入江たのし



関連項目




  • 石川次郎 - 元 POPEYE 編集長。


  • Olive - 女子大生向けの姉妹誌として創刊。


  • BRUTUS - POPEYE を通過した男性向けとして創刊。


  • オイリーボーイ - POPEYE の読者OB層向けとして発行されたムック。


  • ハイスクール!奇面組 - かつて『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載されていた新沢基栄原作の漫画。2000年に同作品のリバイバル版『帰ってきたハイスクール!奇面組』が、本誌増刊号として刊行された。


  • 波の数だけ抱きしめて - 劇中にて主人公グループの運営するミニFM局が POPEYE 誌上に掲載されたことを知るシーンがある。またヒロイン・真理子(中山美穂)がレコードの「頭出し」時に曲の始まり部分をマークするため POPEYE 表紙の端をちぎってターンテーブル上のレコードレーベル部分に置くシーンが存在する。







  1. ^ 仲村のん『社長、その服装では説得力ゼロです』 新潮新書 2009年9月発行


  2. ^ 創刊スタッフ椎根和の回想記、椎根和著「popeye物語」新潮社 ISBN 978-4-10-306671-2(2008年3月)がある。


  3. ^ 植草甚一編集『宝島』(特集・もうブラジャーはいらない、1975年8月号、JICC出版局 - 現宝島社)、同『宝島』(特集・ビューティフルアメリカ、1976年3月号、同)等を参照。


  4. ^ 宝島 (雑誌)の項の記述を参照。


  5. ^ 椎根和著「popeye物語」新潮社 ISBN 978-4-10-306671-2



外部リンク


  • マガジンワールド 公式サイト



Popular posts from this blog

サソリ

広島県道265号伴広島線

Setup Asymptote in Texstudio