円盤投







ミュロン作「円盤投」(2世紀頃の縮小複製、グリュプトテーク蔵


円盤投(えんばんなげ)は、陸上競技の投擲競技に属する種目で、円盤を遠くに投げる能力を競う競技である。


陸上競技における正しい表記は円盤投であるが、学校教育や新聞記事など陸上競技関係者以外が多く関わる場面では円盤投げと表記されることもある。




目次






  • 1 起源


  • 2 ルール


  • 3 重さ


  • 4 男子・記録


  • 5 女子・記録


  • 6 男子・世界歴代10傑


  • 7 女子・世界歴代10傑


  • 8 男子・日本歴代10傑


  • 9 女子・日本歴代10傑


  • 10 五輪・世界選手権における日本人入賞者


  • 11 脚注


  • 12 関連項目


  • 13 外部リンク





起源




古代ギリシャの陶器に描かれた、円盤投げをする若い男(紀元前510年~500年、ルーブル美術館蔵)


やり投と同じく、古代オリンピックから種目だったとされる。また、もう一つの起源としてネアンデルタール人のムスティエ文化の中でも円盤型の石が使用されていたことが確認されている。



ルール


2.5メートルの円形の場所(サークル)から投げ、34.92度の角度のライン内に入ったものだけが有効試技(良し)となり、ラインに触れる、またはサークル外(サークルの1.25mにあるライン前)に出る、もしくはラインの後ろからであっても投げた勢いを殺せずそのままサークルから出てしまうと無効試技(ファール)となる。
また、円盤投では落ちた地点にペグ(地面に突き刺し、選手・審判にどこに落ちたかをわからせる道具。数字が書かれている)を使うこともある(特に高校・中学校の大会で多い)。



重さ



  • 一般男子:2キログラム

  • 一般女子:1キログラム

  • 高校男子:1.75キログラム(旧1.5キログラム)

  • 高校女子:1キログラム

  • 世界ジュニア規格男子:1.75キログラム

  • 中学男子:1.5キログラム(2012年度から1.5キログラムに変更された。それ以前は1キログラムで試技されていた)

  • 中学女子:1キログラム



男子・記録



















































































記録 距離 名前 所属 日付 大会名
世界 74m08 ユルゲン・シュルト
東ドイツの旗 東ドイツ

1986年6月6日
 
アジア 69m32 エサン・ハダディ
イランの旗 イラン

2008年6月3日
 
日本 62m16 湯上剛輝
トヨタ自動車
2018年6月24日 日本陸上競技選手権
学生 59m21 堤雄司
国士舘大学院

2013年9月8日
日本インカレ
Jr日本(1.75kg) 58m80 安藤夢 東海大 2016年6月6日 アジアジュニア
Jr日本(2.00kg) 54m92 安藤夢 東海大 2016年5月4日 東海大競技会 
高校(1.5kg) 61m53 堤雄司 北海道札幌拓北高等学校
2007年6月22日
北海道高校総体 
高校(1.75kg) 58m38 山下航生 岐阜市立岐阜商業高等学校
2018年10月20日
U20日本選手権
中学(1.0kg) 69m08 石山歩 福崎町立福崎東中学校 2011年7月21日 中播地区中学総体 


女子・記録



































































記録 距離 名前 所属 日付 大会名
世界 76m80 ガブリエレ・ラインシュ
東ドイツの旗 東ドイツ

1988年7月9日
 
アジア 71m68 蕭艶玲
中華人民共和国の旗 中国

1992年3月14日

日本 58m62 室伏由佳 ミズノ
2007年5月13日
中部実業団対抗
学生 54m90 室伏由佳 中京大学
1998年10月28日
国体
Jr日本 54m12 室伏由佳 中京大学
1996年9月21日
日本ジュニア選手権
高校 52m38 齋藤真希 山形県立鶴岡工業高等学校
2018年4月28日
鶴岡市投てき記録会
中学 44m57 齋藤真希 庄内町立余目中学校
2015年10月10日
酒田市秋季記録会


男子・世界歴代10傑






























































































距離 名前 所属 日付
1 74m08 ユルゲン・シュルト
東ドイツの旗 東ドイツ
1986年6月6日
2 73m88 ウィルギリウス・アレクナ
 リトアニア
2000年8月3日
3 73m38 ゲルド・カンテル
 エストニア
2006年9月4日
4 71m86 ユーリ・ドゥムチェフ
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
1983年5月29日
5 71m84 ピョートル・マラチョフスキ
ポーランドの旗 ポーランド
2013年6月8日
6 71m70 ローベルト・ファゼカシュ
 ハンガリー
2002年7月14日
7 71m50 ラルス・リーデル
ドイツの旗 ドイツ
1997年5月3日
8 71m32 ベン・プラックネット
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1983年7月4日
9 71m29 ダニエル・スタール
 スウェーデン
2017年6月29日
10 71m26 ジョン・パウエル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1984年7月9日
10 71m26 リカルド・ブルーフ
 スウェーデン
1984年11月15日
10 71m26 イムリフ・ブガール
チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア
1985年5月25日


女子・世界歴代10傑
















































































距離 名前 所属 日付
1 76m80 ガブリエレ・ラインシュ
東ドイツの旗 東ドイツ
1988年7月9日
2 74m56 ズデンカ・シルハバ
チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア
1984年8月26日
2 74m56 イルケ・ヴィルダ
東ドイツの旗 東ドイツ
1989年7月23日
4 74m08 ディアナ・ガンスキー
東ドイツの旗 東ドイツ
1987年7月20日
5 73m84 ダニエラ・コスティアン
ルーマニアの旗 ルーマニア
1988年4月30日
6 73m36 イリーナ・メシンスキ
東ドイツの旗 東ドイツ
1984年8月17日
7 73m28 ガリーナ・サヴィンコワ
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
1984年9月8日
8 73m22 ツベタンカ・フリストワ
ブルガリアの旗 ブルガリア
1987年4月19日
9 73m10 ギゼラ・バイヤー
東ドイツの旗 東ドイツ
1984年7月20日
10 72m92 マルティナ・ヘルマン
東ドイツの旗 東ドイツ
1987年8月20日


男子・日本歴代10傑




















































































距離 名前 所属 日付
1 62m16 湯上剛輝 トヨタ自動車 2018年6月24日
2 60m74 堤雄司 群馬綜合ガードシステム 2017年9月23日
3 60m22 川崎清貴 大昭和製紙 1979年4月22日
4 60m10 畑山茂雄 ゼンリン 2007年6月3日
5 58m53 米沢茂友樹 オリコ陸上部 2017年6月25日
6 58m36 知念豪 ゼンリン 2016年6月26日
7 58m08 山崎祐司 竜ヶ崎一高教 1986年4月12日
8 57m18 小林志郎 新潟日報社 2009年6月25日
9 56m83 蓬田和正 国士舘クラブ 2013年7月6日
10 56m40 安藤夢 東海大 2018年7月1日


女子・日本歴代10傑
















































































距離 名前 所属 日付
1 58m62 室伏由佳 ミズノ 2007年5月13日
2 56m51 中西美代子 ミキハウス 2000年10月18日
3 56m08 北森郁子 添上高教 1987年6月13日
4 55m17 山口智子 呉市体育振興 2005年10月02日
5 54m74 郡菜々佳 九州共立大学 2018年11月2日
6 54m22 髙橋亜弓
筑波大学院
2012年9月12日
7 53m67 池田理恵 原町高教 2001年4月22日
8 53m54 小山裕子 ゼンリン 1994年5月22日
9 53m48 敷本愛 薬師中職 2013年9月22日
10 53m21 中田恵莉子 四国大学クラブ 2016年6月26日


五輪・世界選手権における日本人入賞者



































大会 開催国 選手名 成績 記録
1936 第11回オリンピック競技大会(ベルリン)
ナチス・ドイツの旗 ドイツ国
中村コウ 4位 38m24
1936 第11回オリンピック競技大会(ベルリン)
ナチス・ドイツの旗 ドイツ国
峰島秀 5位 37m35
1952 第15回オリンピック競技大会(ヘルシンキ)
 フィンランド
吉野トヨ子 4位 43m81

  • 現在日本においては、男女ともに選手層の薄い種目の一つであるが、戦前のベルリンオリンピックでは、女子で中村コウが4位、峰島秀が5位と2名の入賞者を出し、ヘルシンキオリンピックでは吉野トヨ子が4位入賞したことがあるかつての日本女子投擲伝統の種目でもある。女子は1928年から日本記録として公認されている。[1] 男子では、荒木紀一(中央大学)が唯一1964年東京オリンピック代表候補選手に選出されている。


脚注




  1. ^ 陸上競技マガジン1999年記録集計号330p



関連項目



  • 陸上競技の世界記録一覧

  • 陸上競技のオリンピック記録一覧

  • 世界陸上競技選手権大会 大会記録

  • IAAFダイヤモンドリーグ

  • 陸上競技の日本記録一覧

  • 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (男子)

  • 日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (女子)

  • オリンピックの陸上競技・男子メダリスト一覧

  • オリンピックの陸上競技・女子メダリスト一覧



外部リンク








  • 国際陸上競技連盟(IAAF)


  • 日本陸上競技連盟(JAAF)

  • マスターズ陸上競技

  • 日本陸上競技連盟 ルールブック






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