中国有人宇宙飛行計画




中国有人宇宙飛行計画(ちゅうごくゆうじんうちゅうひこうけいかく)は中華人民共和国において1992年から正式に始まった有人宇宙飛行計画である。初期の目標は宇宙飛行士を宇宙に送ることで、将来的には恒久宇宙ステーションの建設及び月探査を含む。


中国有人宇宙飛行計画の第一歩は宇宙に行くことであり、宇宙軌道を飛ぶ宇宙船を神舟号と名づけた。最多の乗員は3名。宇宙船は長征2号ロケットにより宇宙に送られる。


2020年代に中国初の独自宇宙ステーションを完成させることを目指して、2011年9月29日に軌道上実験モジュールの「天宮1号」が打ち上げられた。2011年10月31日は無人宇宙船の神舟8号が打ち上げられ、11月3日に天宮1号とドッキング実験を行い同月17日に地球に帰還した。2012年の神舟9号から有人宇宙船とのドッキングをおこなっている。



実績




  • 1999年11月21日 - 神舟1号打ち上げ


  • 2001年1月10日 - 神舟2号打ち上げ


  • 2002年3月25日 - 神舟3号打ち上げ


  • 2002年12月30日 - 神舟4号打ち上げ


  • 2003年10月15日 - 神舟5号打ち上げ。楊利偉宇宙飛行士を宇宙へ初めて送った。


  • 2005年10月12日 - 神舟6号打ち上げ。費俊龍と聶海勝の2人の宇宙飛行士を規定の軌道へと送った。


  • 2008年9月25日 - 神舟7号打ち上げ。翟志剛、劉伯明、景海鵬の3人の宇宙飛行士を軌道上へ送り、志剛は宇宙遊泳に成功した。


  • 2012年6月16日 - 神舟9号打ち上げ。景海鵬、劉旺、劉洋(女性)の3人宇宙飛行士を軌道上へ送った。初めて天宮1号とドッキングした。


  • 2013年6月11日 - 神舟10号打ち上げ。聶海勝・張暁光・王亜平(女性)の3人が搭乗して周回飛行をおこない、天宮1号ともドッキングした。


  • 2016年10月17日 - 神舟11号打ち上げ。景海鵬・陳冬の2人が搭乗、天宮2号にドッキングの上、約1ヶ月間宇宙に滞在した。



中国有人宇宙飛行計画に関わる他の計画


中国で初めて有人飛行が行われた後、月探査計画の嫦娥(じょうが)計画が展開されている。2007年10月と2010年10月に嫦娥1号と嫦娥2号が打ち上げられ、月周回軌道から月面探査を行った。2013年12月に打ち上げられた嫦娥3号は軟着陸に成功し(旧ソ連・
アメリカに次いで世界で3か国目)、無人月面車の「玉兎号」も稼働して探査をおこなった。4号以降で月面上に無人探測器を送りサンプルリターンを実施する予定であり、その後は有人月面着陸と月面基地の建設を目指している。これらはさらに遠い星の探査に向けての準備でもある。



関連項目



  • 中国の宇宙開発

  • 曙光1号

  • 嫦娥計画








Popular posts from this blog

サソリ

広島県道265号伴広島線

Accessing regular linux commands in Huawei's Dopra Linux