リーグチャンピオンシップシリーズ最優秀選手賞






2008年のMVPのコール・ハメルズ。同年ワールドシリーズMVPも受賞している。


リーグチャンピオンシップシリーズ最優秀選手賞またはリーグチャンピオンシップシリーズMVPLeague Championship Series Most Valuable Player Award)は、メジャーリーグベースボール(以下、MLB)のリーグ優勝決定戦であるリーグチャンピオンシップシリーズで最も顕著な活躍をした選手に与えられる賞。


ナショナルリーグでは1977年、アメリカンリーグでは1980年に制定された。最初の受賞者はナショナルリーグがダスティ・ベイカー、アメリカンリーグがフランク・ホワイト。歴代の受賞者のうちアメリカ野球殿堂入りを果たした選手はジョージ・ブレット、デニス・エカーズリー、リッキー・ヘンダーソン、カービー・パケット、オジー・スミス、ウィリー・スタージェルの6選手。


複数回受賞者はスティーブ・ガービー(1978年・1984年)、デーブ・ステュワート(1990年・1993年)、オーレル・ハーシュハイザー(1988年・1995年)の3選手で、いずれも1回目の受賞と2回目の受賞では異なるチームに所属している。同シーズンでリーグチャンピオンシップシリーズMVPとワールドシリーズMVPに選出された選手はスタージェル(1979年)、ダレル・ポーター(1982年)、ハーシュハイザー(1988年)、リバン・ヘルナンデス(1997年)、コール・ハメルズ(2008年)、デビッド・フリース(2011年)の6選手。


敗退チームからの選出はフレッド・リン(1982年)[1]、マイク・スコット(1986年)[2]、ジェフリー・レナード(1987年)[3]の3選手(表中の赤色背景)。


ガービー、レナード、アルバート・プホルスの3選手はシリーズ記録となる4本塁打を記録している[4]。2009年シーズン終了時点で68本塁打のアダム・ケネディは2002年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズで5試合で3本塁打を記録[5]。デビッド・オルティーズは2004年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズで11打点[6]、イバン・ロドリゲスは2003年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズで10打点を記録し[7]、この2選手のみが2ケタ打点を記録している[4]。1991年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズでスティーブ・エイベリーがシリーズ記録となる1613回無失点を記録[8]。1997年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズでヘルナンデスが当時のシリーズ記録となる1試合15奪三振を記録し[9]、1999年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズでは先発とリリーフでそれぞれ勝利を記録したリバンの異母兄オーランド・ヘルナンデスが受賞した。



歴代受賞者











































































































































































































































































































































































































年度

ナショナルリーグ

アメリカンリーグ
受賞選手(受賞回数)
守備位置
所属チーム
受賞選手(受賞回数)
守備位置
所属チーム

1977

ダスティ・ベイカー

外野手

ロサンゼルス・ドジャース


1978

スティーブ・ガービー(1)

一塁手
ロサンゼルス・ドジャース


1979

ウィリー・スタージェル
一塁手

ピッツバーグ・パイレーツ


1980

マニー・トリーヨ

二塁手

フィラデルフィア・フィリーズ

フランク・ホワイト

二塁手

カンザスシティ・ロイヤルズ

1981

バート・フートン

投手
ロサンゼルス・ドジャース

グレイグ・ネトルズ

三塁手

ニューヨーク・ヤンキース

1982

ダレル・ポーター

捕手

セントルイス・カージナルス

フレッド・リン

外野手

カリフォルニア・エンゼルス

1983

ゲーリー・マシューズ
外野手
フィラデルフィア・フィリーズ

マイク・ボディッカー

投手

ボルチモア・オリオールズ

1984
スティーブ・ガービー(2)
一塁手

サンディエゴ・パドレス

カーク・ギブソン
外野手

デトロイト・タイガース

1985

オジー・スミス

遊撃手
セントルイス・カージナルス

ジョージ・ブレット
三塁手
カンザスシティ・ロイヤルズ

1986

マイク・スコット
投手

ヒューストン・アストロズ

マーティ・バレット
二塁手

ボストン・レッドソックス

1987

ジェフリー・レナード
外野手

サンフランシスコ・ジャイアンツ

ゲイリー・ガイエティ
三塁手

ミネソタ・ツインズ

1988

オーレル・ハーシュハイザー(1)
投手
ロサンゼルス・ドジャース

デニス・エカーズリー
投手

オークランド・アスレチックス

1989

ウィル・クラーク
一塁手
サンフランシスコ・ジャイアンツ

リッキー・ヘンダーソン
外野手
オークランド・アスレチックス

1990

ロブ・ディブル
投手

シンシナティ・レッズ

デーブ・ステュワート(1)
投手
オークランド・アスレチックス

ランディ・マイヤーズ
投手

1991

スティーブ・エイベリー
投手

アトランタ・ブレーブス

カービー・パケット
外野手
ミネソタ・ツインズ

1992

ジョン・スモルツ
投手
アトランタ・ブレーブス

ロベルト・アロマー
二塁手

トロント・ブルージェイズ

1993

カート・シリング
投手
フィラデルフィア・フィリーズ
デーブ・ステュワート(2)
投手
トロント・ブルージェイズ

1994
開催中止

1995

マイク・デベロー
外野手
アトランタ・ブレーブス
オーレル・ハーシュハイザー(2)
投手

クリーブランド・インディアンス

1996

ハビー・ロペス
捕手
アトランタ・ブレーブス

バーニー・ウィリアムス
外野手
ニューヨーク・ヤンキース

1997

リバン・ヘルナンデス
投手

フロリダ・マーリンズ

マーキス・グリッソム
外野手
クリーブランド・インディアンス

1998

スターリング・ヒッチコック
投手
サンディエゴ・パドレス

デビッド・ウェルズ
投手
ニューヨーク・ヤンキース

1999

エディ・ペレス
捕手
アトランタ・ブレーブス

オーランド・ヘルナンデス
投手
ニューヨーク・ヤンキース

2000

マイク・ハンプトン
投手

ニューヨーク・メッツ

デビッド・ジャスティス
外野手
ニューヨーク・ヤンキース

2001

クレイグ・カウンセル
二塁手

アリゾナ・ダイヤモンドバックス

アンディ・ペティット
投手
ニューヨーク・ヤンキース

2002

ベニート・サンティアゴ
捕手
サンフランシスコ・ジャイアンツ

アダム・ケネディ
二塁手

アナハイム・エンゼルス

2003

イバン・ロドリゲス
捕手
フロリダ・マーリンズ

マリアノ・リベラ
投手
ニューヨーク・ヤンキース

2004

アルバート・プホルス
一塁手
セントルイス・カージナルス

デビッド・オルティーズ

指名打者
ボストン・レッドソックス

2005

ロイ・オズワルト
投手
ヒューストン・アストロズ

ポール・コネルコ
一塁手

シカゴ・ホワイトソックス

2006

ジェフ・スーパン
投手
セントルイス・カージナルス

プラシド・ポランコ
二塁手
デトロイト・タイガース

2007

マット・ホリデイ
外野手

コロラド・ロッキーズ

ジョシュ・ベケット
投手
ボストン・レッドソックス

2008

コール・ハメルズ
投手
フィラデルフィア・フィリーズ

マット・ガーザ
投手

タンパベイ・レイズ

2009

ライアン・ハワード
一塁手
フィラデルフィア・フィリーズ

CC・サバシア
投手
ニューヨーク・ヤンキース

2010

コディ・ロス
外野手
サンフランシスコ・ジャイアンツ

ジョシュ・ハミルトン
外野手

テキサス・レンジャーズ

2011

デビッド・フリース
三塁手
セントルイス・カージナルス

ネルソン・クルーズ
外野手
テキサス・レンジャーズ

2012

マルコ・スクータロ
二塁手
サンフランシスコ・ジャイアンツ

デルモン・ヤング
外野手
デトロイト・タイガース

2013

マイケル・ワカ
投手
セントルイス・カージナルス

上原浩治
投手
ボストン・レッドソックス

2014

マディソン・バンガーナー
投手
サンフランシスコ・ジャイアンツ

ロレンゾ・ケイン
外野手
カンザスシティ・ロイヤルズ

2015

ダニエル・マーフィー
二塁手
ニューヨーク・メッツ

アルシデス・エスコバー
遊撃手
カンザスシティ・ロイヤルズ

2016

ハビアー・バエズ
二塁手

シカゴ・カブス

アンドリュー・ミラー
投手
クリーブランド・インディアンス

ジョン・レスター
投手

2017

ジャスティン・ターナー
三塁手
ロサンゼルス・ドジャース

ジャスティン・バーランダー
投手
ヒューストン・アストロズ

クリス・テイラー

ユーティリティー

2018

コディ・ベリンジャー
中堅手
ロサンゼルス・ドジャース

ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア
中堅手
ボストン・レッドソックス


脚注





  1. ^ “1982 League Championship Series - MIL vs. CAL” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年1月27日閲覧。


  2. ^ “1986 League Championship Series - NYM vs. HOU” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年1月27日閲覧。


  3. ^ “1987 League Championship Series - STL vs. SFG” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年1月27日閲覧。

  4. ^ ab“All-time and Single-Season LCS Batting Leaders” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年1月27日閲覧。


  5. ^ “2002 League Championship Series - ANA vs. MIN” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年1月27日閲覧。


  6. ^ “2004 League Championship Series - BOS vs. NYY” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年1月27日閲覧。


  7. ^ “2003 League Championship Series - FLA vs. CHC” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年1月27日閲覧。


  8. ^ “All-time and Single-Season LCS Pitching Leaders” (英語). Baseball-Reference.com. 2010年1月27日閲覧。


  9. ^ Cecilia Tan (2005). The 50 Greatest Yankee Games. United States: John Wiley & Sons. p. 223. ISBN 9780471659389. http://books.google.com/books?id=1tVMwr2nmzoC&pg=PT234&dq#v=onepage&q=&f=false. 




外部リンク



  • Post-Season World Series MVP Awards & All-Star Game MVP Award Winners - Baseball-Reference






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