北海道旅客鉄道の駅ナンバリング・区間カラー







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北海道旅客鉄道の駅ナンバリング・区間カラー(ほっかいどうりょかくてつどうのえきナンバリング・くかんカラー)とは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が2007年(平成19年)10月1日のダイヤ改正と同時に使用を開始した駅番号表示および運転系統ごとに定められた色(ラインカラー)である[報道 1]


JRグループとしては四国旅客鉄道(JR四国)に続いて、北海道内では札幌市営地下鉄に続いての導入になる。




目次






  • 1 目的


  • 2 体系


  • 3 実施されている路線・区間


    • 3.1 札幌駅


    • 3.2 札幌 - 東室蘭 - 函館


      • 3.2.1 東室蘭 - 室蘭


      • 3.2.2 森 - 渡島砂原 - 大沼




    • 3.3 札幌 - 旭川 - 網走


    • 3.4 札幌 - 旭川 - 稚内


    • 3.5 札幌 - 帯広 - 釧路


      • 3.5.1 新夕張 - 夕張




    • 3.6 札幌 - 新千歳空港


    • 3.7 札幌 - 小樽 - 長万部


    • 3.8 札幌 - 北海道医療大学


    • 3.9 滝川 - 新得


    • 3.10 旭川 - 富良野


    • 3.11 釧路 - 網走




  • 4 実施されていない区間


    • 4.1 現存する未実施路線(駅ナンバリング導入後の部分廃止含む)


    • 4.2 導入後に全区間廃止された未実施路線




  • 5 脚注


    • 5.1 注釈


    • 5.2 出典


    • 5.3 報道発表資料




  • 6 外部リンク





目的
















札幌駅の運賃表。駅ナンバリング・区間カラーと連動しており、未実施線区は灰色で記載。


宗谷本線糠南駅の運賃表。無人駅設置の運賃表でも、ナンバリング・区間カラーは記載されている。

札幌駅の運賃表。駅ナンバリング・区間カラーと連動しており、未実施線区は灰色で記載。




宗谷本線糠南駅の運賃表。無人駅設置の運賃表でも、ナンバリング・区間カラーは記載されている。


















駅ナンバリング・区間カラー導入後の駅名板の例(函館本線野幌駅)


駅ナンバリング・区間カラー導入後の駅名板(旧デザイン)の例(函館本線手稲駅)

駅ナンバリング・区間カラー導入後の駅名板の例(函館本線野幌駅)



駅ナンバリング・区間カラー導入後の駅名板(旧デザイン)の例(函館本線手稲駅)




アジア各国やオセアニアを中心とした外国人旅行客が道内で増加傾向にあり、2008年(平成20年)7月7日 - 9日にかけて洞爺湖町で北海道洞爺湖サミットが開催されることも踏まえ、特定の駅の識別を容易にする手段を提供し、外国人旅行客が安心して旅行できるようにするため、道内完結の定期特急列車が運転される線区[注釈 1]と外国人旅行客の利用が多い線区に導入された[報道 1]


以降、駅名板や路線図・駅の運賃表などのサインシステムを中心に使用され、駅ナンバリングについては列車客室内の電光表示板における停車駅案内でも使用されている[報道 1][報道 2][報道 3]



体系




JR北海道における駅ナンバリング・区間カラーの系統


札幌駅を起点に設定されたルートを示すアルファベット(区間記号)と2桁の番号、区間カラーで表される。なお、駅名標にはその駅の記号・番号・所属する区間のカラーが表示される。


なお、以下本項目中における「(~)ルート」の呼称は便宜上のものである。



  • ルートは特急列車の運行系統などを基準に設定された[注釈 2]

  • 区間記号は、基本的にルートの始終着駅名のローマ字表記の頭文字を大文字にして使用。ただし重複する場合、次文字、路線愛称名などから採用(次節参照)。



  • 区間カラーは一部支線区は関連する主要なルートと共通のカラーとしている。
    • 例:Yルート(新夕張駅 - 夕張駅)はKルート(札幌駅 - 南千歳駅 - 釧路駅)と同一の色(黄緑)を使用。


  • 番号は、札幌駅を「01」として、各ルートに沿って札幌駅から数えて付番時点で何駅目の旅客駅かを表している。

    • あくまで規定のルートに沿って数えた場合であって、札幌駅への最短駅数で数えているとは限らない。

    • 付番時点で2駅存在する臨時駅についても含めて付番している。
      • 例:富良野線(Fルート)の学田駅は札幌から最短駅数で数えれば31駅目だが、Fルートは旭川駅 (A28) から順に付番しているため「F44」。また、途中には臨時駅ラベンダー畑駅 (F41) があるが、それも含めて数える。




  • ルートが分岐・合流する駅、および重複する区間における区間記号・区間カラー・番号は、次節における掲載順に優先される[報道 1][報道 2]
    • 例:Hルート・Kルート・APルート・Aルート・Wルートが重複する苗穂駅
      • 路線図上では5線が重複して描かれる場合があるが、駅の番号・カラーはHルート(H02)



  • 後年廃駅や信号場への格下げが行われた場合、当該駅の番号は欠番となり、番号の振り直しは行われない。

    • 例:HルートからAPルート・Kルートが分岐する南千歳駅

      • 札幌 (01)から14番目にあたる南千歳駅は優先されるHルートとして付番 (H14)。

      • APルート・Kルートでの次駅となる新千歳空港駅・追分駅の数字は数字は「15」(それぞれ、AP15・K15)。

      • Hルートでの次駅となる植苗駅は、付番当初次駅であった美々駅 (H15)を欠番[注釈 3]とし、付番(H16)。



    • 例:長万部駅ではHルートにSルートが合流、優先されるHルートで付番し「H47」(Sルート経由では付番当時33番目)。

    • 例:大沼駅ではHルートにNルートが合流、優先されるHルートで付番し「H68」(Nルート経由では付番当時72番目)。





実施されている路線・区間



  • 付番において優先される順に掲載。

  • 路線名について、独立した路線名を持たない支線は通称名(例:石勝線の新夕張駅 - 夕張駅間:夕張支線)、愛称を持つ路線は愛称を併記。

  • 廃止・信号場化により欠番となった駅の廃止日については当該項目を参照。



札幌駅





札幌駅の「01」表示の駅名標。


番号付番上の起点となる札幌駅はどの路線にも属さず、色は(黒)とし、番号も記号なしの「01」を用いる。



札幌 - 東室蘭 - 函館


区間カラーが(青)の区間。特急「スーパー北斗」「すずらん」の運行系統及びその支線。



























































路線名

函館本線

千歳線(本線)

室蘭本線(本線)
函館本線(本線:駒ヶ岳・新函館北斗経由)
備考

HHakodate)
札幌

苗穂

白石


南千歳


沼ノ端


東室蘭


長万部





大沼公園

大沼


新函館北斗


函館
欠番:H15(美々)H50(北豊津)H53(鷲ノ巣)H61(桂川)H63(姫川)H64(東山)

01

H02

H03


H14


H17


H32


H47


H62


H67

H68


H70


H75

大沼駅(H68) - 七飯駅(H71)間に存在する、下り列車専用の途中駅がない別線(通称:藤城支線)は、区間カラー導入発表時、路線図上に青の区間カラーで表示された[報道 1]



東室蘭 - 室蘭
























路線名
室蘭本線(室蘭支線)
備考

MMuroran)
東室蘭

輪西


室蘭


H32

M33


M36


森 - 渡島砂原 - 大沼
































路線名
函館本線(砂原支線)
備考

NNagareyama-onsen)


東森


渡島砂原


流山温泉

池田園
大沼


H62

N63


N66


N70

N71

H68


札幌 - 旭川 - 網走


区間カラーが(橙色)の区間。特急「カムイ」「ライラック」「オホーツク」「大雪」の運行系統。










































路線名

函館本線

宗谷本線

石北本線
備考

AAbashiri)
札幌

苗穂

白石

厚別


滝川


旭川


新旭川


網走
欠番:A44(上白滝)A46(旧白滝)A47(下白滝)A54(金華)

01

H02

H03

A04


A21


A28


A30


A69


札幌 - 旭川 - 稚内


区間カラーが(茶)の区間。特急「宗谷」「サロベツ」の運行系統。
































路線名
函館本線

宗谷本線
備考

WWakkanai)
札幌

苗穂

白石
この間 Aと重複

新旭川

永山


稚内


01

H02

H03

A30

W31


W80


札幌 - 帯広 - 釧路


区間カラーが(黄緑)の区間。特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の運行系統及びその支線。






































路線名
函館本線
千歳線(本線)

石勝線(本線)

根室本線
備考

KKushiro)
札幌
この間 Hと重複

南千歳

追分


新夕張


新得


釧路
欠番:K16(東追分)K19(十三里)K25(羽帯)K33(稲士別)K41(上厚内)

01

H14

K15


K20


K23


K53


新夕張 - 夕張
























路線名
石勝線(夕張支線)
備考

YYubari)
新夕張

沼ノ沢


夕張
2019年(平成31年)4月1日付で全線廃止予定[報道 4]

K20

Y21


Y25


札幌 - 新千歳空港


区間カラーが(スカイブルー)の区間。快速「エアポート」の主要運行系統。駅として付番されているのは新千歳空港駅のみ。


JR北海道の運行区間内で唯一、区間記号に「アルファベット2文字」を使用した区間である。

























路線名
函館本線
千歳線(本線)
千歳線
(空港支線)
備考

APAirPort)
札幌
この間 Hと重複

南千歳

新千歳空港


01

H14

AP15


札幌 - 小樽 - 長万部


区間カラーが(赤)の区間。いわゆる「函館山線」の全線。






























路線名
函館本線
備考

SSapporo)
札幌

桑園


小樽


二股

長万部
欠番:S31(蕨岱)

01

S02


S15


S32

H47


札幌 - 北海道医療大学


区間カラーが(緑)の区間。札沼線(学園都市線)のうち、札幌圏を構成する区間(のちの電化区間[注釈 4])。



























路線名
函館本線

札沼線(学園都市線)
備考

GGakuentoshi-line)
札幌

桑園

八軒


北海道医療大学

石狩金沢以北は付番対象外

01

S02

G03


G14


滝川 - 新得


区間カラーが(桃色)の区間。石勝線開通以前の道東へのルートであり、札幌から富良野への最短ルート。






























路線名
根室本線
備考

TTakikawa)

滝川

東滝川


富良野


落合
新得
欠番:T29(島ノ下)

A21

T22


T30


T37

K23


旭川 - 富良野


区間カラーが(紫)の区間。富良野線の全線。


























路線名

富良野線
備考

FFurano)
旭川

神楽岡


学田

富良野

臨時駅のラベンダー畑駅にも付番(F41)

A28

F29


F44

T30


釧路 - 網走


区間カラーが(濃桃色)の区間。釧網本線の全線および根室本線(花咲線)の一部。



























路線名
根室本線

釧網本線
備考

B(aBashiri)

釧路

東釧路


桂台

網走
臨時駅の原生花園駅にも付番(B75)
欠番:B60(五十石)

K53

B54


B79

A69


実施されていない区間



現存する未実施路線(駅ナンバリング導入後の部分廃止含む)
















新函館北斗駅新幹線ホームの駅名標。ナンバリングはされていない。


新函館北斗駅在来線ホームの駅名標。「H70」のナンバリング付き。

新函館北斗駅新幹線ホームの駅名標。ナンバリングはされていない。



新函館北斗駅在来線ホームの駅名標。「H70」のナンバリング付き。






  • 北海道新幹線:全線

    • 新函館北斗駅は在来線駅のみ付番 (H70)し、新幹線駅には付番していない。



  • 海峡線:道南いさりび鉄道が付番する木古内駅 (sh01) を除く全線(北海道新幹線開業後は定期旅客列車の運行なし)


  • 留萌本線:深川駅 (A24) を除く全線[注釈 5]


  • 日高本線:苫小牧駅 (H18) を除く全線

  • 室蘭本線:沼ノ端駅 (H17) ・追分駅 (K15) ・岩見沢駅(A13)を除く、沼ノ端駅 - 岩見沢駅間

  • 札沼線(学園都市線):北海道医療大学駅 (G14) を除く同駅 - 新十津川駅間

  • 根室本線(花咲線):東釧路駅(B54)を除く同駅 - 根室駅間



導入後に全区間廃止された未実施路線



  • 江差線:五稜郭駅 (H74) を除く全線[注釈 6]


脚注



注釈





  1. ^ 当時、対本州方面の特急列車が運転されていた江差線・海峡線(津軽海峡線)には、導入されなかった。なお、北海道新幹線開業後に江差線の残存区間を継承した道南いさりび鉄道が営業区間に駅ナンバリングを実施している。


  2. ^ このため必ずしも路線名称上のルートとは一致しない。


  3. ^ 2017年(平成29年)3月4日に信号場へ変更。これに伴い欠番となった。


  4. ^ 当該区間の電化はナンバリング・区間カラー導入後の2012年(平成22年)に実施。


  5. ^ 留萌駅 - 増毛駅間については2016年(平成28年)12月5日廃止。


  6. ^ 江差線の木古内駅 - 江差駅間は2014年(平成26年)5月12日付で廃止[報道 5]、五稜郭駅 - 木古内駅間は2016年(平成28年)3月26日付で道南いさりび鉄道に移管された[報道 6]。なお、後者については移管と同時に、函館本線との分岐駅である五稜郭駅 (H74) を除く全線に同社の駅ナンバリング『sh』が付与されている[1][2]




出典





  1. ^ 北海道旅客鉄道 駅ナンバリング路線図


  2. ^ 道南いさりび鉄道 路線図・駅情報




報道発表資料




  1. ^ abcde“駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2007年9月12日), オリジナルの2007年9月30日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf 2007年9月30日閲覧。 

  2. ^ ab“JR Hokkaido Route Map(英語版)”. 北海道旅客鉄道 (2018年3月16日). 2018年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月15日閲覧。


  3. ^ 本間 吾理紗 (2014年7月), 「未来へつなぐ」, (日本語) (PDF), THE JR Hokkaido「未来へつなぐ」で掲載したCS向上への取り組み (北海道旅客鉄道), オリジナルの2018年4月7日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20180407135616/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/customer_voice/pdf/201407.pdf 2018年4月7日閲覧。 


  4. ^ “石勝線(新夕張・夕張間)の鉄道事業廃止について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2018年3月23日), http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180323-1.pdf 2018年3月24日閲覧。 


  5. ^ “江差線(木古内・江差間)の鉄道事業廃止届の提出について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2013年4月26日), オリジナルの2013年5月13日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20130513023910/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130426-1.pdf 2013年5月13日閲覧。 


  6. ^ “平成28年3月ダイヤ改正について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2015年12月18日), オリジナルの2015年12月18日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20151218154545/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/151218-3.pdf 2015年12月18日閲覧。 




外部リンク



  • 駅ナンバリング路線図 (PDF)” (日本語). 北海道旅客鉄道. 2016年3月26日閲覧。

  • “路線図・駅情報” (日本語). 道南いさりび鉄道. 2016年3月26日閲覧。




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