レガシーワールド





























































レガシーワールド

LegacyWorld.JPG
1995年10月8日 京都競馬場

品種
サラブレッド
性別

毛色
鹿毛
生誕
1989年4月23日

モガミ

ドンナリディア
母の父
ジムフレンチ
生国
日本の旗 日本(北海道静内町)
生産
へいはた牧場
馬主
(株)ホースタジマ
調教師
戸山為夫(栗東)→森秀行(栗東)
競走成績
生涯成績
32戦7勝
獲得賞金
4億2377万4000円
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レガシーワールドは日本の競走馬。1993年、日本調教の騸馬として初めてGI(ジャパンカップ)を勝った。


※馬齢は2000年以前に使用された旧表記(数え年)で統一する。




目次






  • 1 戦績


    • 1.1 3歳


    • 1.2 4歳


    • 1.3 5歳




  • 2 6歳以降


  • 3 引退後


  • 4 競走成績


  • 5 血統


  • 6 脚注


  • 7 外部リンク





戦績



3歳


レガシーワールドを管理する事になる調教師の戸山為夫と当時戸山厩舎所属の調教助手だった森秀行が、入厩する前のレガシーワールドを見に牧場を訪れた際に「この馬は走る」と断言していた。ところが入厩後、レガシーワールドは人間の指示を素直に聞かず、すぐに人や馬を威嚇するなど、父母から受け継いだ気の悪さが露骨に顕れ始めた。


この気性難に加えてゲート下手だった[1]レガシーワールドは3歳時は出遅れ癖が酷くて勝てず5戦未勝利に終わり、おまけに骨折するなど散々だった。このままでは才能が開花する前に終わってしまうと考えた戸山は休養中にレガシーワールドを去勢する荒療治に出る事にした。



4歳


去勢後、レガシーワールドは才能が一気に開花した[2]。復帰初戦こそ騎手を振り落として競走除外になったものの、未勝利戦から500万下条件、900万下条件と夏の間に3勝を挙げた。そして、菊花賞トライアルのセントライト記念[3]では、逃げを打つと前半5ハロン60.6のペースで進み、直線一度はライスシャワーに交わされたのをアタマ差差し返して勝利し[1]、重賞初制覇を遂げた。


その後、レガシーワールドは騸馬ゆえに菊花賞には出られず、東京スポーツ杯とドンカスターステークスのオープン特別を連勝してジャパンカップに出走したが、トウカイテイオーの4着に敗れた。続く有馬記念では、直線で内を突いて追い込んできたが、メジロパーマーにハナ差届かず、2着に終わった。



5歳


年が明けて、5歳になったレガシーワールドはAJC杯では圧倒的な1番人気になったが、ホワイトストーンに逃げ切りを許し、2着に敗れた。その後、レガシーワールドは再度の骨折により秋まで休養に入る事になる。休養期間中に今まで管理していた戸山調教師が死去し、森厩舎所属となった[4]


秋になり、骨折が癒えたレガシーワールドは京都大賞典から復帰した。このレースから森の意向により、河内洋に乗り替わる事になったが、レコード勝ちしたメジロマックイーンに3馬身半差の2着に敗れてしまう。それでも、次走のジャパンカップではケント・デザーモのゴール板誤認ミスで直線で伸びを欠いたコタシャーン以下を封じて、初のGI制覇を達成した。しかし、これがレガシーワールドの生涯最後の勝利になった。


有馬記念では2番人気で出走したが、トウカイテイオーの5着に終わった。




2007年4月22日 東京競馬場特別展示



6歳以降


その後、レガシーワールドは米国遠征も取りざたされたが、その直後に屈腱炎を発症、皮膚病にもかかり長期休養に追い込まれた。長期休養から復帰したのは20ヶ月休養後の函館記念の事だった。函館記念ではそれまでの実績が買われ2番人気に支持されたが、最下位に大敗。その後、レガシーワールドは8歳まで現役を続けたが、GI優勝馬らしい走りを見せる事ができず、1996年の宝塚記念8着を最後に引退した。



引退後


現在は生まれ故郷、北海道新ひだか町(旧静内町)のへいはた牧場にて功労馬として余生を送っている。2007年4月21日、22日の2日間、東京競馬場のグランドオープン記念としてウイニングチケットとともに特別展示が行われた。




競走成績







































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































年月日

競馬場
競走名









オッズ
(人気)
着順

騎手

斤量

距離(馬場)
タイム
(上がり3F)
タイム

勝ち馬/(2着馬)

1991.
8.

18

函館

3歳新馬

7
2
2
13.5(4人)
4着

小島貞博
53
芝1200m(良)
1:12.1 (36.3)
1.0
ハヤノキック

8.

24
函館
3歳新馬

9
6
6
3.2(2人)
2着
小島貞博
53
芝1200m(良)
1:11.8 (36.2)
1.5
エアジョーダン

9.

7
函館
3歳未勝利

10
4
4
2.9(1人)
5着

小谷内秀夫
53
芝1200m(不)
1:14.0 (37.6)
0.8
スターポジション

10.

26

京都
3歳未勝利

16
4
7
8.1(3人)
3着
小島貞博
53
芝1600m(良)
1:37.4 (48.5)
0.2
ダイナスプレンダー

11.

16

東京
3歳未勝利

18
3
5
4.5(2人)
4着

出口隆義
54
芝1800m(良)
1:50.6 (36.5)
0.9
パーシャンスポット

1992.
6.

28

福島
4歳未勝利

15
2
3
-

小谷内秀夫
55
芝1800m(良)
競走除外
-
コスミックレイズ

7.

11
福島
4歳未勝利

16
7
14
4.2(2人)

1着
小谷内秀夫
55
芝1800m(良)
1:52.0 (38.3)
-0.0
(ニシノマシーン)

7.

25

新潟
三面川特別

13
7
10
5.4(2人)
3着
小谷内秀夫
55
芝2200m(良)
2:14.6 (48.5)
0.1
ミュゲルージュ

8.

15
函館
奥尻特別

8
4
4
9.1(5人)

1着
小谷内秀夫
55
芝2000m(重)
2:04.4 (38.3)
-2.1
(チアズモアー)

8.

22
函館
松前特別

10
5
5
1.8(1人)

1着
小谷内秀夫
54
芝2500m(良)
2:38.4 (37.0)
-0.1
(ミスコチョウラン)

9.

13
函館
UHB杯
OP
13
2
2
6.4(2人)
2着
小谷内秀夫
53
芝1800m(重)
1:52.1 (38.9)
0.6
ジャニス

9.

27

中山

セントライト記念

GII
14
6
9
7.3(4人)

1着
小島貞博
56
芝2200m(良)
2:13.6 (37.0)
-0.0
(ライスシャワー)

10.

25
東京
東京スポーツ杯
OP
10
3
3
1.8(1人)

1着
小谷内秀夫
56
芝2400m(良)
2:26.1 (34.8)
-0.1
(ヘイアンワッスル)

11.

8
京都
ドンカスターS
OP
10
5
5
3.8(2人)

1着
小谷内秀夫
57
芝2400m(良)
2:24.8 (48.0)
-0.1
(ヒシマサル)

11.

29
東京

ジャパンC

GI
14
4
6
17.9(10人)
4着
小谷内秀夫
55
芝2400m(良)
2:25.4 (37.6)
0.8

トウカイテイオー

12.

27
中山

有馬記念

GI
16
3
6
13.4(5人)
2着
小谷内秀夫
55
芝2500m(良)
2:33.5 (34.8)
0.0

メジロパーマー

1993.
1.

24
中山

AJC杯

GII
9
3
3
1.4(1人)
2着
小谷内秀夫
57
芝2200m(稍)
2:15.4 (37.0)
0.4

ホワイトストーン

10.

10
京都

京都大賞典

GII
10
8
9
4.4(2人)
2着

河内洋
58
芝2400m(良)
2:23.3 (36.3)
0.6

メジロマックイーン

11.

28
東京
ジャパンC

GI
16
4
8
12.5(6人)

1着
河内洋
57
芝2400m(良)
2:24.4 (36.1)
-0.2
(コタシャーン)

12.

26
中山
有馬記念

GI
14
6
9
4.9(2人)
5着
河内洋
57
芝2500m(良)
2:31.7 (35.9)
0.8
トウカイテイオー

1995.
8.

20
函館

函館記念

GIII
16
8
15
5.7(2人)
16着
河内洋
58
芝2000m(重)
2:05.3 (39.8)
2.9

インターマイウェイ

9.

18
中山

オールカマー

GII
10
5
5
9.1(5人)
9着
河内洋
59
芝2200m(稍)
2:18.1 (36.5)
1.8

ヒシアマゾン

10.

8
京都
京都大賞典

GII
13
7
10
13.0(6人)
13着

武豊
59
芝2400m(良)
2:28.0 (37.9)
2.7
ヒシアマゾン

10.

28
東京
アイルランドT
OP
11
7
9
9.5(3人)
11着

蛯名正義
59.5
芝1600m(良)
1:35.6 (36.7)
2.3

トロットサンダー

11.

19
京都

マイルCS

GI
18
2
4
40.4(11人)
13着

村本善之
57
芝1600m(良)
1:35.0 (35.7)
2.0
トロットサンダー

12.

9
阪神

鳴尾記念

GII
12
4
4
22.0(7人)
9着
河内洋
58
芝2500m(良)
2:32.9 (36.5)
1.6

カネツクロス

1996.
1.

24

川崎

川崎記念

12
5
6
-(4人)
9着
河内洋
55
ダ2000m(良)
2:10.8 (----)
3.3

ホクトベガ

2.

19
東京

目黒記念

GII
14
1
1
17.2(7人)
8着

的場均
56
芝2500m(良)
2:34.6 (36.8)
0.6

ユウセンショウ

3.

20

船橋

ダイオライト記念

8
6
6
-(3人)
6着

M.ロバーツ
55
ダ2400m(良)
2:34.1 (----)
2.8
ホクトベガ

4.

6
阪神
大阪城S
OP
13
7
11
5.6(3人)
4着

南井克巳
56
芝2500m(良)
2:32.7 (35.8)
0.1
ダイタクサージャン

5.

11
京都

京阪杯

GIII
16
1
1
12.1(6人)
16着
河内洋
56
芝2200m(良)
2:15.4 (36.3)
2.6

ダンスパートナー

5.

25
東京
メイS
OP
13
6
8
12.0(4人)
7着
的場均
56
芝2400m(良)
2:26.6 (35.8)
0.4
ダイゴウソウル

7.

7
阪神

宝塚記念

GI
13
2
2
35.4(9人)
8着

芹沢純一
58
芝2200m(良)
2:13.1 (35.6)
1.1

マヤノトップガン


血統









































































レガシーワールドの血統
(血統表の出典)[§ 1]
父系
リファール系

[§ 2]



* モガミ
Mogami
1976 青鹿毛

父の父

Lyphard
1969 鹿毛

Northern Dancer

Nearctic

Natalma
Goofed

Court Martial
Barra

父の母
* ノーラック
No Luck
1968 黒鹿毛
Lucky Debonair
Vertex
Fresh as Fresh
No Teasing
Palestinian
No Fidding



ドンナリディア
1983 栗毛

母の父
* ジムフレンチ
Jim French
1968 鹿毛

Graustark

Ribot
Flower Bowl
Dinner Partner

Tom Fool
Bluehaze

母の母

ダイゴハマイサミ
1966 栗毛
* チャイナロック
Rockefella
May Wong
ハマイサミ
* Vino Puro
ミスヒガシ F-No.4-d

母系(F-No.)
プロポンチス系(FN:F4-d)
[§ 3]
5代内の近親交配
5代内なし
[§ 4]
出典


  1. ^ [5]


  2. ^ [6]


  3. ^ [7][5]


  4. ^ [5]



近親

祖母の半兄イチハマイサミ(中央名ダイヨンハマイサミ)は報知グランプリカップの勝ち馬[7]



脚注




  1. ^ ab『優駿』1992年11月号、日本中央競馬会、144頁


  2. ^ 但し、気性の悪さは相変わらずで引退するまで騎手が騎乗する返し馬はできず、曳き馬で発走地点に向かった。パドックでも汗をダラダラと垂らしながら鼻息荒くのしのしと歩くという状況で、原るみかが漫画作品中でこれを指して「怪獣」と形容したほどであった。


  3. ^ 通常、クラシックレースのトライアルレースは騸馬は出走できないが、このセントライト記念は出走可能である。


  4. ^ 戸山厩舎の解散後、一時的に鶴留明雄厩舎所属となったが、出走する事なく森厩舎の開業に伴い、移籍した。

  5. ^ abc“血統情報:5代血統表|レガシーワールド|JBISサーチ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年6月18日閲覧。


  6. ^ “レガシーワールドの血統表|競走馬データ - netkeiba.com”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2016年7月29日閲覧。

  7. ^ ab『優駿』1992年11月号、日本中央競馬会、145頁




外部リンク





  • 競走馬成績と情報 netkeiba、Yahoo!スポーツ競馬、JBISサーチ、Racing Post


  • レガシーワールド - 競走馬のふるさと案内所


  • レガシーワールド - 引退名馬(名馬.jp)





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