鹿児島車両センター














































鹿児島車両センター

鹿児島車両センター
鹿児島車両センター

基本情報
鉄道事業者
九州旅客鉄道
帰属組織
九州旅客鉄道鹿児島支社
所属略号
鹿カコ、鹿
配置両数
内燃機関車
1両
電車
66両
気動車
54両
合計
121両
備考
2018年4月1日現在のデータ[1]
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鹿児島車両センター(かごしましゃりょうセンター)は、鹿児島県鹿児島市上荒田町39-12にある、九州旅客鉄道(JR九州)の車両基地。指宿枕崎線鹿児島中央駅 - 郡元駅間の東側に位置している。


2011年3月31日までは本社管轄の鹿児島総合車両所として、当所配置車両を中心に全般検査などの整備も行っていたが、4月1日の組織改正により鹿児島支社管轄に戻り、工場機能は廃止された。現在では交番検査までの小規模整備のみ行っている。


前々身の鹿児島車両所では鹿児島市交通局の路面電車を製造したこともある。




目次






  • 1 歴史


  • 2 配置車両の車体に記される略号


  • 3 過去に整備済み車両の車体に記されていた略号


  • 4 配置車両


    • 4.1 電車


    • 4.2 気動車


    • 4.3 機関車




  • 5 過去の配置車両


    • 5.1 電車


    • 5.2 機関車


    • 5.3 気動車


    • 5.4 客車


    • 5.5 貨車




  • 6 外部向けの製造・改造車


  • 7 脚注


  • 8 関連項目





歴史




  • 1915年10月:鹿児島検車区鹿児島列車電灯所として開設される。


  • 1919年:工場部門が開設。武工場と命名される。


  • 1925年:武工場を西鹿児島工場に改称。


  • 1942年:西鹿児島工場を西鹿児島工機部に改称。


  • 1950年12月1日現在、工場名は西鹿児島工場に戻る。 


  • 1951年4月:鹿児島客貨車区が発足する。


  • 1957年11月1日現在、工場名は鹿児島工場。 


  • 1966年10月:鹿児島客貨車区から鹿児島運転区となる。


  • 1967年11月:検修・車両管理部門が鹿児島運転所となる。


  • 1973年:鹿児島工場を鹿児島車両管理所に改称。


  • 1985年:鹿児島車両管理所を鹿児島車両所に改称。


  • 1987年(昭和62年)4月:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道に移管。


  • 1989年:初の外部向け車両(鹿児島市交通局2100形電車)を製造。


  • 1997年11月29日:鹿児島車両所と鹿児島運転所(検修部門)が統合され、鹿児島総合車両所として発足する。


  • 2004年

    • 3月:工場内に新幹線車両の走行機器・電装品等の検修設備を設置。九州新幹線新八代駅 - 鹿児島中央駅間開業に伴い、新幹線車両の台車検査・全般検査時には川内新幹線車両センターから台車や主要機器を当所に陸送して検修を実施することとなる。機器脱着作業や車体関係の検修についても川内新幹線車両センターへの出張作業により担当。


    • 6月1日:管轄が鹿児島支社から本社直轄となり、略号も「鹿カコ」から「本カコ」に変更される。




  • 2010年8月:新幹線車両の検修設備を熊本総合車両所に移設。新幹線関係の検修業務を終了。


  • 2011年4月1日:工場業務を廃止。従来実施されていた全般検査は全て小倉総合車両センターに移管された。鹿児島支社の管轄に戻り、鹿児島鉄道事業部の下部組織の鹿児島車両センターとなる[2]。同時に気動車部門の一部を宮崎総合鉄道事業部宮崎車両センターとして分離独立。



配置車両の車体に記される略号




  • 旅客車:「鹿カコ」鹿児島支社を意味する「鹿」と、鹿児島の電報略号「カコ」から構成される。


  • 機関車:「鹿」鹿児島を意味する「鹿」から構成される。



過去に整備済み車両の車体に記されていた略号


鹿総車」または「KG



配置車両






以下は、2018年4月1日現在の配置車両である[1]



































用途 電車 気動車 機関車 貨車 合計
営業車
66両 54両 1両 0両 121両
保留車
0両 0両 0両 0両 0両
合計
66両 54両 1両 0両 121両


電車


当センター配置の電車は415系を除き、全車両がワンマン運転に対応している。



  • 415系 (FK編成)

    • 500番台の4両編成6本(FK513 - 517・520)の計24両が配置されている。全車両がロングシート仕様で、日豊本線(都城駅 - 鹿児島駅)ならびに鹿児島本線(鹿児島駅 - 川内駅)で運用されている。

    • このうち、FK513 - 517編成は2007年2月から3月にかけて南福岡電車区から転属し、同年3月18日のダイヤ改正から運用開始されている。また、FK520編成は2016年3月に大分車両センターから転属した車両である。


    • 交直切り替えスイッチはすべての所属車で、交流に固定されている(運用区間に直流区間を含まないため)。[要出典]




  • 713系 (LK編成)

    • 0番台の2両編成4本(LK1 - 4)の計8両が配置されている。通常は全車宮崎に常駐しており、「サンシャイン」の愛称で日豊本線(延岡駅 - 西都城駅)ならびに宮崎空港線(日南線の南宮崎駅 - 田吉駅を含む全線)で運用されている。

    • 本系列は足回り機器が更新されたため900番台からの改番。




  • 817系 (VK編成)

    • いずれも2両編成で、0番台が13本(VK002 - 011・014・018・019)と、1000番台が4本(VK101 - 104)の計34両が配置されている。全車が直方車両センターからの転属車で、日豊本線(延岡駅 - 鹿児島駅)・鹿児島本線(鹿児島駅 - 川内駅)・宮崎空港線(日南線の南宮崎駅 - 田吉駅を含む全線)で運用されている。

    • なお、これまで当センター所属だったVK105編成は2016年3月に熊本車両センターへ転属している。

    • 2016年10月1日に宮崎県宮崎市旧佐土原町内の踏切でトラックとVK104編成が衝突し長期運用離脱。南宮崎駅構内留置後の同月末当センターへ移動し、後日小倉へ回送されている。




気動車


気動車は「指宿運用」と「日南運用」に区別して運用されていたが、「日南運用」(日南線(全線)、日豊本線(高鍋駅 - 西都城駅)、肥薩線(吉松駅 - 隼人駅)、吉都線(全線)での運用)は2011年4月1日に発足した宮崎車両センターに車両ごと移管されており、「指宿運用」(日豊本線・鹿児島本線(宮崎駅 - 西都城駅・国分駅 - 鹿児島中央駅)、指宿枕崎線(全線)、肥薩線(吉松駅 - 隼人駅)、吉都線(全線)での運用)分のみが残存している。なお、当センター所属のキハ40系気動車のうち、キハ140・147形の全車とキハ40・47形の8000・9000番台車は機関が換装されている(かつては原形機関に出力向上改造を施工した5000・6000・7000番台車が配置されていたが、後年に機関換装されて下記の8000・9000番台車に変更されている)。




  • キハ40形
    • 2000番台の2両(2068・2105)と、8000番台の5両(8038・8050・8056・8064・8101)の計7両が配置されている。



  • キハ140形

    • 2000番台の3両(2062・2066・2127)が配置されている。

    • このうち、キハ140 2066は特急「指宿のたまて箱」仕様車で、特急「はやとの風」との共通予備車となっている。

    • なお、これまで当センター所属だったキハ40 8063、キハ140 2067の2両は2017年3月に直方へ転属した。




  • キハ47形
    • 0番台の2両(122・131)と、1000番台の1両(1052)、8000番台の9両(8051・8056・8057・8060・8077・8092・8124 - 8126)、9000番台の10両(9042・9046・9050・9072・9075・9077 - 9079・9097・9098)の計22両が配置されている。



  • キハ147形

    • 0番台の4両(50・105・106・183)と、1000番台の3両(1032・1045・1055)の計7両が配置されている。

    • このうち、キハ47 8092とキハ147 1045の2両は特急「はやとの風」仕様車、キハ47 8060と9079の2両は特急「指宿のたまて箱」仕様車である。

    • 2017年3月にキハ47 122と1052の2両が直方から転属した。





  • キハ200形

    • いずれも2両編成で、0番台が3本(7+5007・8+1008・9+1009)と、500番台が4本(501+1501・502+1502・503+1503・560+1560)の計14両が配置されている。このうち500番台車は転換クロスシートからロングシートへの改造が行われた車両である。

    • 当形式は鹿児島本線(鹿児島駅 - 鹿児島中央駅)、指宿枕崎線(鹿児島中央駅 - 山川駅)のみの限定運用となっている。




機関車



  • DE10形ディーゼル機関車
    • 1500番台の1両(1755)が配置されている。レール輸送などの工事列車や「ななつ星」の牽引、車両基地内での入換作業で使用される。黒色塗装で車番塗装が金色、手摺が黄色である。



過去の配置車両



電車



  • 485系電車

    • 2011年4月時点で5両編成4本(DK11,12,14,15編成)、3両編成1本(DK1編成)、増結用ユニット2両(元DK16編成)、計25両が配置されていた。


    • 特急「にちりん」、「ひゅうが」、「きりしま」で運用されていた車両で、3両編成は元「ハウステンボス」色をベースとした「K&H(きりしま&ひゅうが)」色となっている。その他の車両は赤ベースの「REDエクスプレス」色である。

    • 2011年3月のダイヤ改正をもって営業運転を終了し、全車が保留車となった。順次廃車・解体が行われており[3][4][5][6]、最後まで残ったDK1編成と増結用ユニットも、2013年1月に小倉総合車両センターへ回送された[7]。このうち、2012年3月12日に小倉工場に回送されたDK11編成は[8]、4月28日に幕張メッセで行われたニコニコ動画の大規模イベント「ニコニコ超会議」の企画「485系公開解体買付ショー」の提供車両とされ、解体が行われた[9]




  • 787系電車(BK編成)
    • 1992年に特急「つばめ」で営業運転を開始した。この時点では全車が配置されていたが、2004年3月のダイヤ改正で南福岡電車区に集約された。



  • 457系電車(JK編成)、475系電車(GK編成)
    • 2007年3月17日をもって運用離脱。日豊本線(大分駅 - 鹿児島駅間)、鹿児島本線(鹿児島駅 - 川内駅間)で運用された。



  • 717系電車

    • 200番台2両編成2本(HK203,204編成)計4両が配置されていた。ワンマン運転に対応。

    • 2013年3月まで日豊本線(延岡駅 - 鹿児島駅間)、鹿児島本線(鹿児島駅 - 川内駅間)、宮崎空港線で運用されていた。2009年以前は杵築駅までの運用もあった。

    • 817系の増備により淘汰され[10]、2014年7月14日に最後まで残っていたHK203・HK204が小倉工場へ回送され[11]、同年8月30日から9月18日にかけて廃車され廃系列となった。

    • 717系では唯一の3ドア車両であったHK901編成は、HK206編成と同じく2010年度内に廃車となった。




機関車



  • ED76形電気機関車

  • DD16形ディーゼル機関車



気動車




  • キハ28形・キハ58形気動車
    • 末期には2両編成6本、計12両が配置されていた。



  • キハ80系気動車
    • 1967年から1980年にかけて、「有明」・「にちりん」・「おおよど」等に運用された。



  • キハ125形気動車

    • 廃止となった高千穂鉄道より、元トロッコ列車用車両のTR400形気動車2両を2009年9月30日付で車籍編入。臨時の観光特急「海幸山幸」の専用車として車両形式もキハ125形400番台に改番・改造されたうえで2009年10月1日より営業運転を開始した。

    • 運行開始当初は当センター配置だったが、2011年4月1日の宮崎車両センター発足に伴い、宮崎へ転属された。




  • キハ220形気動車
    • 特別快速「なのはなDX」仕様に改造された1100番台1両 (1102) が配置されていたが、2011年3月のダイヤ改正で営業運転終了となり、6月に小倉へ回送されて[12]再改造され、10月1日付けで熊本に転属している[3]




客車



  • 24系客車
    • 1986年に「はやぶさ」「富士」の基本編成を品川運転所から、「なは」の基本編成を向日町運転所からそれぞれ転属させる形で配置。「はやぶさ」「富士」については「はやぶさ」の鹿児島乗り入れが廃止される1997年11月まで、「なは」については「なは」の鹿児島乗り入れが廃止される2004年3月まで運用された。



貨車




  • チキ5000形貨車

    • 2両が配置されていた。レール輸送用長物車。

    • 日鐵運輸株式会社が保有。




  • トラ70000形貨車
    • 1両が配置されていた。降灰対策用無蓋車。



  • ヤ550形貨車
    • 1両が配置されていた。降灰対策用職用車。



  • ヨ8000形貨車
    • 1両が配置されていた。降灰対策用列車の車掌車。




外部向けの製造・改造車


いずれも地元の鹿児島市交通局の路面電車車両である。




  • 鹿児島市交通局2100形電車:1989年製造


  • 鹿児島市交通局2110形電車:1991年製造


  • 鹿児島市交通局2120形電車:1991年製造


  • 鹿児島市交通局2130形電車:1992年製造


  • 鹿児島市交通局2140形電車:1994年製造


  • 鹿児島市交通局700形電車:1991年冷房搭載・車体更新



脚注




  1. ^ ab「JR旅客会社の車両配置表」、『鉄道ファン(巻末付録)』第58巻第7号、交友社、2018年7月、 付録30-31頁。


  2. ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2017夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2017年、p.231-233。ISBN 9784330787176。

  3. ^ ab「JR車両のデータバンク2011/2012」、『鉄道ファン』第52巻第7号、交友社、2012年7月、 巻末45頁。


  4. ^ 485系Dk14編成が小倉総合車両センターへ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2012年7月4日


  5. ^ 485系Dk-12編成が小倉総合車両センターへ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2012年10月20日


  6. ^ 485系Dk15編成が小倉総合車両センターへ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2012年12月12日


  7. ^ 485系5両が小倉総合車両センターへ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2013年1月24日


  8. ^ 485系Dk11編成が小倉総合車両センターへ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2012年3月13日


  9. ^ ニコニコ超会議でJR九州485系「公開解体」、激安レア部品の数々にどよめき - マイナビニュース2012年4月29日


  10. ^ 松永智「新車ガイド・817系2000・3000番台」、『鉄道ファン』第52巻第7号、交友社、2012年7月、 102頁。


  11. ^ 717系HK3編成+HK4編成が小倉総合車両センターへ - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp 2014年7月16日


  12. ^ キハ220-1102が小倉総合車両センターへ - ネコ・パブリッシング『鉄道ホビダス』RMニュース 2011年6月7日




関連項目


  • 日本の車両基地一覧




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